ここ2年ぐらい模索している、残りの人生の生き方。


いきついた答えは、サイズダウンと自給力。



もともとフリー稼業なのだから、社会でいう最小単位の家内工業。



それでも仕事を始めたのがバブル直前だったこともあり、OLを辞めた時よりも収入はアップ。


それ以降は、右肩上がりが当たり前というか、ずっと走り続けられるものだと思っていました。30代前半あたりまでは・・・。


妊娠・出産という思わぬ誤算?があったものの、それでも経済社会は発展し続けるものだと思っていましたし・・・。



それが、30代後半ぐらいから、その生き方自体、無理があることに気づいてしまいました・・・。


そこから、ずっと試行錯誤を続けてきましたが、昨年あたりからようやく、原点に立ち返るべく、


身の丈にあったサイズダウンと自給力を目指せるようになりました。



巷でも、半農半Xな生き方や週末農業や、自給自足を目指しながら、仕事をするという平成の逆兼業農家も生まれつつあります。


私も収入はグーンと減ったけれど、畑で作物が採れる安心感、上昇を描かなくていい気持ちの余裕が、だんだん自分に馴染んできました。


それでもまだ、もっとゆったり生きている人からは「生き急いでいる・・・」ように見られてしまうのですが、その点は、瞬発力が欠点でもあるけど、長所でもある私なのでお許しを・・・。



さて、そんな自給自足ライフやダウンシフトした生き方を提案してくれている「たまにはTSUKIでも眺めましょう~」のオーナーの高坂勝さんが、「減速して生きる ダウンシフターズ」(幻冬舎) という本を出版されました(すみません、まだ読んでいなくて・・・、でも必ず読みます!)。


内容データには、年収600万円→350万円。なのに手元に残るお金は変わらず。たっぷりの時間で、好きなことをして、社会に認められる!―ちっぽけなオーガニック・バー店主の、目からウロコの減速ビジネス&ライフ入門~とされています。



お店にも何度か行き、ご夫妻でやっている三浦の田んぼにも一度だけ手伝わせてもらいに行きました。



多くの同世代の人々に影響を与えているようです!



帯にはなんと、私の大好きな村上龍氏がメッセージを書いています。


“ 減速すれば、景色が鮮明に見える。発見もある。”



私自身も、この2年間、減速したからこそ、見えてきたものが、本当にたくさんありました。



仕事(=お金)だけを目的に介在しない人との出会いは、心に栄養をたくさん与えてくれます。



ミセスハーブとの再会も、狭山の農園園主さんも、馬場さんの体験農園も、オーガニックつながりで出会う人たちとも・・・。



さて、明日、そんな減速ライフ実践者の講演が、吉祥寺で開催されます。


「寺田本家の寺田啓佐さんのトークライブ」



詳細はコチラ



どん底まで落ちた人生の中で、本物の自然酒作りを行い、再起し、今や人気のお酒、「五人娘」や発芽玄米酒「むすひ」を生み出した人です。



近いので、仕事帰りに、聞いてこようと思っています。



私利私欲に走る様々な生き方を辞めて、蔵の大改革をし、無農薬米で、添加物を入れない「百楽の長」と呼ばれた時代の自然酒造りに取り組んだ方です。



畑でも田んぼでも本当は、無農薬有機で育てたい農家さんはいっぱいいるのではと思います。


加工業の人たちも本当においしいものを作りたい人はいっぱいいるのだろうと思います。



それを目指すには、大量消費や大量生産を望むことを辞め、彼らプロの職人たちが思う存分仕事ができるよう、私たち消費者の視点を変えることが大事なのではないかな~と思っています。



サイズダウンも自給力も、自分自身の生き方がとっても楽になりますし、違った意味での創造力も広がります。

畑も田んぼもエコライフも知恵と工夫が必要ですし、ね!



何より、家族にもやさしい生き方だ~と思う今日この頃です。



子どもとの会話をする時間がグーンと増えましたし、お金があることより、親と楽しくおしゃべりをする方が子どもにとっては、何倍も幸せなんだな~と日々感じています。



あちこちで、ダウンシフトしていく人々が増えているのは嬉しい限り。



考えれば、ご近所で仲良くしている人も、夫婦で美容室を経営していたり、代々続く、とび職人だったり、友達も大手企業でバリバリというより、フリーランスでのんびり、そこそこ・・・の人たちが多いです。



今の生き方、どうなんだろう~と迷える人々は、ぜひ、こんなトークライブや高坂さんの本を読んでみると元気が出るかもしれませんよ!