先日の有楽町マルイで、お月見イベントをやっていただいたうらりんさん のプロデュースする中国茶のイベントに参加してきました。
一気に秋がやってきた10月ですが、寒露の翌日、しとしと冷たい雨の降る中、温かいお茶で暖をとるのも、この季節ならではのしみじみとした味わいがあります。
会場に入ると、木につるされたお茶菓子をひとつずつ、いただきます。木の実を採るイメージだそう。
中は、胡桃と木イチゴと和三盆で作った落雁。口中に木イチゴの香りが広がります。
「若いうちは、雨って嫌だったけど、年をとってくると、雨の日も悪くないよね」という、うらりんさんの言葉通り、雨の日に向くお出かけというのもあるな・・・と思いました。
特に中国茶は、雨の日の方が、香りが立つそうです。
さて、一歩足を踏み入れると、会場は、ギャラリーのよう。
中国茶の茶席も一つの作品として完成されています。
さすが、うらりんさんのセンスの良さが際立っています。
照明も神秘的な色合いを映し出しています。このオブジェもうらりんさんの発案で、生徒さんたちと作ったものだとか。
うらりんさんの茶席。暗くて、あまりいい写真が撮れませんでしたが、この美しい茶器で、文山包種という青茶をいただきました。
ほんのり甘くて、さわやか~。中国茶の清涼感を思う存分味わえるお茶ですね~。
同じ席にお茶に精通している方がいらしたので、お茶の詳しい説明やお茶のイベントのお話など、いろいろうかがうことができました。まさに一期一会。初めて会う方とも、お茶の話題でいろいろ話が広がり、楽しいひと時でした。
各テーブル、それぞれコーディネート、茶器、違った趣になっていました。
今回は、お花ではなく、盆栽が飾られ、アジアンモダンな世界が・・・。
中国、日本、アジアの良さが融合されています。この世界観もうらりんさんの茶席の特徴かも。
2席目のお茶をいただくところで、雅楽の演奏と唄を聞きました。神社などで流れているあの音楽を生で聴けるという贅沢。白装束をまとっている奏者が、一瞬、欄干の上で笛を吹いている牛若丸のように見えたり。いにしえの時代にまで、時間旅行を・・・。
神秘の輪が何重にも重なって、作り出される空間美。
会場全体はこんな感じ・・・。 照明で浮かんだ月も本物の月のように美しかったです。
芸術の秋、こういうイベントに参加すると、感性を刺激されますね。
素敵な空間と時間をありがとうございました。
来年の茶会も楽しみにしていますよ~。