なんだか濃い週末を過ごしていました。


昨日は、「ミツバチの羽音と地球の回転」 という映画を観て来ました。


山口県の祝島という小さな島の島民を長年不安に陥らせている原発建設計画。20年と言う長い年月、豊かな自然、生態系を壊さないようにと、生活の糧である農業や漁業を続けられる環境を残して欲しいと、反対運動を続けています。その様子を追ったドキュメンタリーです。


とてもよく出来ているので、ぜひ見てもらいんたいな~と思います。悲惨な現状を映し出すだけでなく、持続可能な社会を築いているスゥェーデンの実例もしっかり取材しています。



こういういいドキュメンタリーがテレビでは、ほとんど見られることがなくなりました。



その代わり、私たちがお金を払って、観にいくという自主的行為に任せられる映画という形なら、まだまだ発信し続けていけるだのと思いました。



東京にいると、いろんな負の遺産を地方の、美しい自然のある場所に押し付けていることを忘れてしまいます。



普天間しかり、原発しかり。



だからこそ、知らないふりをせず、ちゃんと現実を見つめていきたいと思います。



そんな映画を観た翌日に、三浦半島の谷津田で、開墾と田植えをしてきました。


谷の間に作られる田んぼなので、谷津田というそうです。日本の里山の風景の一つです。


三浦半島では、ほんの50年前まで、こういった谷津田がたくさんあったそうですが、今はほとんどが休耕田です。


この休耕田で田んぼをやろうと呼びかけてくれたのが、大学院生で、生態系を研究している学生さんとたまにはTSUKIでも眺めましょうのオーナー夫妻です。


私より、若い世代が、こうやってちゃんと持続可能な未来に向けて動いている姿に敬意を払います。


私にできることは、ただ、一緒になって、お手伝いすることかな~なんて思ってましたが、もう大自然の素晴らしさにただただ、圧倒されてしまいました。



こんな贅沢な時間があることを、改めて知りました。大義名分など消えていきます。ただただ、気持ちいい!



言葉では語りつくせません。


美しい風景がまだ日本に残せるなら、私はもうこれ以上の経済発展は望まない。


いつか、この谷津田に稲穂がたわわに実る、そんな風景が戻るまで、通いたいな~と思ってしまいました。




kurodaが行く



ミツバチの羽音~の映画の中で、中国電力の社員が、「第一次産業で食べていけると思っているのですか?」という言葉を島民に投げつけますが、じゃ、私たちは誰のおかげで毎日ご飯が食べられるのでしょうか?


会場でも失笑を買っていました。お金を前にすると、私たちは生きるための原点さえ忘れてしまうのだな~と思いました。


スゥェーデンで出来ることが日本で出来ないわけがありません!


今が考え時なのだな~と思います。