朝から、暗い気分です。お天気のせいもあるよね。
「口蹄疫10キロ圏内殺処分」のニュース。
朝のめざましテレビで、JAの担当者と家畜農家さんのやり取りを見た。
牛や豚と一緒に暮らした人にしかわからないやるせなさだろうな。
「違う意味で殺されてしまうなら、せめておなかいっぱいにしてから死なせてやりたい」というJAの人の言葉に思わず、涙がこぼれちゃった。
たぶんそういう発想、都会で暮らす私にはすぐに出てこない言葉だから。
生き物と一緒に暮らすということは、そういうことなんだよね。
コンクリートの建物の中だけで、特殊な都会の環境の中だけで暮らす政治家たちが、どんなに討論しても、想像しえないことばかりだろう。
JAの人が、毎日寝ずに走り回り、電話をかけ、良くないことを考えないように(自殺)、声だけでもかけているというのとは違うような気がする・・・。
私だってそう。ニュースで聞くだけでは、心痛めても、心配しても、温度差がある。
やっぱりどこかで他人事なんだと思う。「やっぱりお肉は買えないな」。口蹄疫のニュースを聞いた時の私の最初の感想だもの。想像力が足りないよ!
自分の立場に置き換えること。本当にその人の立場になって考えること。なかなかできない。
町で自発的に災害募金がスタートした。身近にいる人たちがやはり一番、親身にことを見ているよね。
体験農園の農家さんと話しをしてて、「私は昔のレタスの味がいいですね。苦味があって。大根もカブも。昔のは、ひりひりする辛さがあって。あれがなくなっちゃったんですよね。品種改良、改良って、人間の都合のいいように改良していっちゃったからね・・・」
家畜の飼料だって、都合のいいようにどんどん変えてってしまったんだもんね。
免疫力だって、どんどん落ちていくんだろうな。牛や豚だって。
ワクチン接種したって・・・、その先のことは考えていないだろうし、考えられないだろうな。
どこから私たちが変わればいいのか、わからない。それこそ、世界経済が関わっていて、農業だってグローバルになってしまって、もう正直、何がなんだかわからない。
それでも唯一、人間として与えられた想像力を駆使して、未来を考えなきゃいけない、そういうところに来ているんだろうなと思う。
「たまにはTUSKIでも眺めましょ 」のオーナーのblogに
「ミツバチの羽音と地球の回転」の映画についての詳細が紹介されています。
この映画に関するトークイベントが行なわれるそう。
「持続可能な未来を求めて-映画上映とミニトーク」
●2010年6月4日(金) ●2010年6月5日(土) Pコード:556-353
【会場】四谷区民ホール(定員400名)
〒160-8581新宿区内藤町87番地 TEL:03-3351-2118
【プログラム】
開場18:00 上映19:00 トーク21:00 終了21:30
上映後、鎌仲監督ミニトーク
※駐車スペースがございませんので、お車でのご来場はご遠慮下さい。
※座席に限りがあるため、
当日チケットの販売は前売チケットの販売状況によります。
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都会に住んでいても、自然や農に目が向くように、本当に大切なことに少しずつでも気づけるように、そんなことを微力ながら、提案していくこと、自分も地球の一部として、つつましく生きること。人のせいにばかりしないこと。謙虚になること。
今は、そんなことしか思い浮かばない。でも気づかないふり、知らないふりはもう辞めたいね。