今日は久々家仕事。
家事を終え、トクだねを見ていて、「普天間基地」の代替候補地として、上がっているテニアンの特集を見た。
テニアンは島民も米軍の沖縄基地の一部移転を歓迎しているという・・・。
でも、きっと本当のところ、どんな大変なことが待っているかは、わかっていないよね。
市長は、「経済発展のためには、軍事施設が必要」と述べていた。
このテニアン、第二次世界大戦の時には、日本の統治下にあった場所。広島、長崎に原爆を落としたB29が飛び立った場所としても有名。
全然知らなかった。
手付かずの自然が残る、美しい島。ここに軍事施設は必要なの?
少しだけ、先を走ってきてしまった日本人が伝えるべきことはないの?
開発や経済発展がもたらす恩恵以上に、失われるものが多いことに、私たちは少しずつ気付き始めている。
どんなにお金があっても、心が豊かでいなければ、人としてちっとも幸せでないことを、私たちはここ十数年噛み締めているのでは?
心が壊れた人を多く抱える日本としては、基地移転問題だけでなく、人が人として、心豊かに暮らせる平和な生活を訴える手段はないものか・・・。
テニアンに押し付けてもなんら解決しないのは、同じ地球上の問題だから・・・。
昨日の朝日新聞にパプアニューギニアの記事が載っていた。
「川も森も死んだ」。
鉱山発掘による、廃土が流出して、川や森を壊しているというもの。露天掘りの銅山から毎日7万8千トンの鉱石を掘り出しているという。その最大の輸出先は日本。
30年の間に環境は激変し、森も魚も鳥も消えた・・・と副知事が語っている。
そこに住む人々が言う。「肌がかゆいのも、子どもの体調が悪いのも、白髪が増えたのも、視力が落ちたのも、全部鉱山が来てからだ」と。
「昔は、森からすべてが取れた。私たちは豊だったはずなのに・・・」
日本だって、栃木の足尾銅山、岩手の松尾鉱山での有害物質の汚染を体験してきている。
閉山40年経つ今も処理に追われている。
あまりにも皮肉すぎる現実を思うと、なんだかとてもむなしくなる。
答えは明白なのにな~と思う。
それでも、今、また、日本最高の自然を有する竹富島でのリゾート開発を進めようとする人たちがいたり。
人は、最後まで変われないのかな~とため息をつく。
自分たちの神経を麻痺させて、どんな未来を描こうとしているのか・・・。
少しずつでも必要のない開発は「NO」といい続け、間違った経済発展を認めて、反省を生かして、それを世界に伝えることが、日本の本当の立ち位置なんじゃないのかな?と思ったりする。
いろいろなところで波及している日本の存在意義。
今、いろいろ突きつけられている問題を、鳩山総理一人の問題にするのではなく、自分たちの問題として考えていく必要があるよね。
ちなみに、パプアニューギニアは、アマゾン、コンゴに次いで、世界三番目の亜熱帯雨林地域だそうで、地球上の5%の生物種が生息しているとされる。
「生物多様性条約第10回締約会議」が、今年愛知で開かれるけど、日本から何を発信するのか、発信できるのか、ちゃんと考えたいな~と思います。