今朝起きても、まだ大豆を炊いた甘い香りが鼻の奥に残っています。


知人の漆作家のお宅で、有機大豆を使って、味噌作りを教えてくれる・・・とういので、お邪魔してきました。


頑張って早起きした甲斐もあって、気持のいい晴天。


kurodaが行く

向こうに見えるのは丹沢。今日うかがうお宅は、周りを山々に囲まれた素敵な場所です。




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ずいぶん前に伺ったきりだったので、道も忘れてしまったのですが、畑の間をぬって、どんどん民家が少なくなって、その先にある山の峠にあるお宅・・・(笑)。日本話に出てくるような場所です。すぐ近くには、金太郎で知られる金時山もあります。イノシシも狸も出てきます(笑)。



昭和40年に建てられた素敵な日本家屋のお宅の一角には、器を作るための木を掘る工房もあります。



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家の周り・・・には大木があり、川が流れ、裏は、お寺につづく参道が。あまりの気のよさに、しばし別世界へ誘われました。ある試練を乗り越えた者にだけ与えられた聖地のような場所でした。いつかはこんな場所に住めるように、そんな場所に呼んでもらえるように、日々の修業がんばります!


大豆を煮て、つぶし、米麹と塩を混ぜて、合わせる。この単純な作業ですが、1回目より、2回目、2回目より3回目、だんだん上手になります。4人でこの作業を行ったのですが、おしゃべりを楽しみながら、こうやって味噌作りをしていた時代が懐かしくなります。


冬の営みの一つ、味噌作りは、ちょっとしたイベントでもあったように思います。家族や近所の人とワイワイ楽しみながら、味噌を作る。


そしてみんなでお昼をいただく。


こんなシンプルなことがとても贅沢に思えたのは、こういったリアルコミュニケーションやもの作りが日常から失われつつあるからなのかな~と思います。


本当に心豊かになる時間でした。



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出来上がったお味噌を保存パックに入れて、半年以上寝かせます。


来年は、自宅でもぜひ挑戦したいです。



1年寝かせた味噌をいただきました。深い味わいに顔がほころびます。
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味噌作り、この楽しさにははまると癖になります。1年後、おいしいお味噌が出来上がると思うとさらに嬉しい。待つ楽しみは、生きていくうえでの糧となります。昔の人たちは、こうやって寒い冬を超え、春の訪れを待ったのでしょう。


茹でた大豆の煮汁で手がスベスベになりました。イソフラボンたっぷりです(笑)。これもいただいてきたので、お風呂に入るときにお肌につけて使ってみます。


不要なものが何もない・・・、無駄がない・・・、欲張らなければ、すべてが循環する・・・。


昔の人の知恵に驚かされることが多々あります。


温故知新、やはり古き良きものの中に、まだまだ学ぶことがたくさんありますね!


一生勉強です!