昨日はあまりに濃い出会いの連続に、帰りの電車では、頭の中がグルグルしていた。
その中でも強烈だったのが、銀座ハチミツプロジェクトのお話。
テレビでもよく取り上げられているから、知っている人も多いかも。
私もなんとなく、知っていたが、詳しく聞いたのは、初めて。一昨日見た「未来の食卓」に感動を受けた私だけど、どっこい日本でもそれも東京で、同じようなことが起こっていたんだな~。
次々と駆除される都会のミツバチや、地方での農薬を浴びて死滅するミツバチ。私たちの生活、生態系にはとても大きな影響を及ぼすミツバチの死。「未来の食卓」でもアインシュタインの「ミツバチがいなくなった4年後、人間は生きられなくなる」(こんな言葉だった・・・)という言葉が紹介されたいた。
そのミツバチを東京で飼い、東京から人と自然の共生をメッセージしていこう!とスタートした銀座ハチミツプロジェクト。もう4年の活動になるのだとか。その間、銀座はミツバチと共に大きく変化している。
銀座で商売を営む人、働く人たちが、ミツバチの存在から環境について考えるようになったそうだ。松屋の屋上でも菜園がはじまったり、白鶴のビルでは米作りがはじまった。
そんな銀パチプロジェクトの活動は、地方の廃れかけていた養蜂家たちをも元気づけた。東京でできるなら・・・と、失いかけた仕事へのプライドを取り戻した。
活動は各地の地域活性化にも火をつけた。全国各地から、銀座ミツバチプロジェクトの話しを聞きにくる。
先日はオーストリアのお役人たちが来日し、真っ先に会いたいのが「銀座ミツパチプロジェクト」だとラブコールされたそうだ。「オーストリアで今、一番有名な日本人は、銀座ハチミツプロジェクトだ」と言っていたそうだ。
BBCもCNNも取材に来た。
屋上で巣箱を見せてもらった。
本当に小さな巣箱が5つ。
それなのに、ここで、8キロものハチミツがとれ、前年の国内生産量の0.03%となったそうだ。
養蜂家でない一般人が、養蜂家と呼んでもおかしくないほどの生産量を作り出した。
銀座でとれたハチミツは、近隣のレストランのメニューに活用されたり、銀座名物に使われている。
不可能と思うようなことを成し遂げてしまう。それもほんの少しの人たちの思いで・・・。
人間にはそういう力がある。
改めて、思い知った。
一人の思いで変われる。
何かを進めようとすると、時にくじけそうになるけど、
一人でも変えられる。思いを強く持っていれば・・・。
29日、紙パルプ会館で「銀座ファームエイド2009 」が開催されます。
いろいろなセッションがあります。
有料で、予約制ですが、実際巣箱からハチを取り出す体験もできるそう。
お時間のある方、ぜひ、都会の真ん中で、自然との共生を感じてみてください。