メンターという言葉を知っていますか?


良き助言者、指導者、顧問という意味で、ギリシア神話に登場する賢者「メントール」が語源だそうです。



コーチングに興味を持った時、メンターの存在も知ったのですが、

アメリカのビジネス社会には、当たり前なメンターも、

日本のビジネス社会では、その感覚すら難しいと思っていました。



会社にいても、日本の場合、自分の仕事の方向性やキャリアの活かし方に相談に乗ってくれたり、アドバイスしてくれる人というのは、少ないような気がします。


ましてやフリーランスの私に、そんな面倒くさいことを快く引き受けてくれる人などいないのでは~と思ってしまっていました。



ところが、出会えたのです。仕事で知り合った一回り上のプロデューサーS氏に、自分が主催した小さなイベントの相談をした時のこと、彼は、惜しみなく、自分の主催しているイベントのいろはを私に教えてくれたのでした。



私の考えていた企画とコンセプトが、彼のやっているサロンと似ているといって企画書も見せてくれ、

「スポンサーに対して、こうやって、企業に売り込んでいるんだよ~」と具体的に提示してくれました。


正直、感動してしまいました。



自分の経験を隠すのではなく、惜しみなく、与えてくれる。



迷い人の私を引率するまさに助言者でした。



そして、音楽プロデューサーとして、いくつもの大きなイベントやサロンを展開しているS氏の懐の深さ、

人を大切にする心が、いい仕事を生みだしている要因の一つのような気がしました。



そもそも、S氏が立ち上げたフリーマガジンをお手伝いしたのがきっかけだったのですが、タイトなスケジュールと厳しい予算でしたが、内容がとても面白く、貴重な体験をさせていただいたと思っています。それなのに、S氏は、会うごとにいつも「あのときは、本当に大変だったでしょ~。お世話になったね~」と声をかけてくださいます。


そんなわけで、今回も、サロンを運営している彼女の今後の展開を考える上で、一度、彼を紹介したいと思い、

連絡をしたところ、今日1時間ほど時間を取っていただけました。



そして、今回も、媒体との連動やターゲットの動員につなげる企画力など、いろいろな角度からアドバイスしていただきました。


フリーペーパーを発行したいと思っている私にも、具体的かつ建設的な意見をいただきました。


ありがたくって、涙が出ます。


この感謝の気持ちをお返しするには、私が自分なりに、立ち上げた仕事をがんばること、

そしてそれをまた、次世代へとつなげていくことなんじゃないかな~と思っています。



自分にとってのメンターが見つかると、その人のためにも、いい仕事をしよう、いい人生を送ろうという気持ちに

なります。


次回会うときに、少しでも成長していたい。それがメンターが私たちにしてくれたことへの一番のお礼なのかな~という気がしているからです。


さぁ、頑張ろう!