iRig Stomp I/O は、IK Multimedia の AmpliTube シリーズと

組み合わせて使うことを考えて作られた製品ですが、

通常の MIDI 機器としても使うことができます。

 

そこで、iPad 用のアンプシミュレーター「BIAS FX Mobile」と

組み合わせて使ってみたところ、「もうこれでいいわ」状態になりました。

 

その顛末をちょっと書いていこうかなと思います。

 

AmpliTube はけっこう気に入っていたのですが、

実は音質は BIAS の方が好きだったんです。

なぜかというと、適度なコンプレッションとサチュレーションが

私の求める音にピッタリだったんです。

 

要するに無理して頑張って音を出さないでも

かっこいい音が出るんですよ。

 

特にクリーンの「前に出てくる」感は素晴らしい。

アンシミュなのにこれだけの音圧を感じるというのは

これまで体験したことがありませんでした。

 

それで、ある時気づいたんです。

BIAS でも iRig Stomp I/O を使えばいいんじゃね? と。

 

実際使えました。

 

ただし、BIASはパッチを切り替えるときの音切れがひどいんです。

(執筆時。私の環境だけかもしれませんが。ちなみに iPad Pro 12.9 inch 2017)

一瞬音がなくなって、ふわっとフェードインのように次の音色に切り替わります。

これは全くライブでは使えません。

 

そこで、あることを考えました。

左右のチャンネルで切り替えたらいいんじゃね? と。

 

AmpliTube の iOS 版は、ステレオでの音作りができません。

というと語弊がありますが、ステレオチャンネルにして

アンプを2台使うというのができません。(執筆時)。

 

かたや、BIAS FX Mobile は、できます。

これを利用して、スプリッタで2つの音色を切り替えることを考えたのです。

 

これが スプリッタ。MIDIチャンネルに切り替えを割り当てれば、

スイッチを押すごとにch1、ch2と交互に切り替わります。

クリーンと歪で違うアンプを使ってステレオで分け、

別々のディレイやモジュレーションをかけることも難なくできます。

 

しかも、音切れが皆無!一瞬で切り替わります。

 

もちろん個々のエフェクトの切り替えもスイッチに割り当てられるので、

1個のパッチの中だけでかなりのバリエーションの音を出すことができます。

外付けのフットスイッチやフットペダルを組み合わせれば、

1個のパッチの中で1曲いけちゃうことが多いと思います。

 

左右のチャンネルのバランスもミキサーで簡単に取れるので、

ライブ会場での微調整もフレキシブルにできます。

 

しかも BIAX FX Mobile はアウトプットにグローバルEQを

かけることができるので、全体的に音を調整することも可能。

完璧です。

 

もちろん、ステレオアウトにすると左右同時に音が出ちゃうので、

出すのはどちらか一方のモノラルだけになりますが、

(裏技的なこともできますが)

ステレオアウトにこだわらなければまったく問題ありません。

 

これだけでも「もうこれでいいわ」状態なのですが、

もっと素晴らしいメリットがあるのです。

 

それは次回に。

 

あと、まーホントはパッチ切り替えの音切れをなくしてくれれば

一番いいですけどね。もっともっと使い方のバリエーションが増えそうですが。