夜8時くらいだったかな。
雨が降りしきる中、
僕は傘をさして、いつもの帰り道にいた。
パッと横を見たら、
女のコが歩いて来てた。
そのコは、黒のニーソに、赤黒チェックのミニスカ、
黒っぽいシャツを着てた。
(↑暗かったから、「黒」のイメージしかない…。)
髪型は、巻髪っぽかった。
しかも、すらっとしてて、スタイルはスゴイ良かったと思う。
暗くてよく見えなかったが僕はふと思った。
僕の好きなタイプかもしれない、と。
ただ、そのコは傘をさしてなかった。
結局、僕は何もなかったように、前を向いて歩き続けた。
パッと後ろを振り返ったら、
そのコは自動販売機で飲み物を買っていた。
そうか。
近くの自販機で飲み物買いたかったから、
傘ささずに外出たんだな。
・・・・・・・・・・・
気付いた。
そのコに僕の傘を差し出すべきだったな、と。
紳士的に、
「どうぞ。」
と差し出したら、
クールだったかもなぁ…。
家に入るとき、そう思いながら、
後悔していた。
ところが今、このブログを書きながら思ったが、
傘を差し出すことによって、
何かが起こるとでも思ったのか?
「傘を差し出す」という行為をしたら、
下心があるなと思われるのは明らかだろう。
僕は、傘を差し出すことによって、
その人と仲良くなれるとでも思ったのか?
今そう思うと、
愚かな自分が気持ち悪い。
でもやっぱり、どうなのだろうか…?
「愚かな自分が気持ち悪い」と考えている
自分が愚かなのか?
あの時、傘を差し出すべきだったのか、
差し出さなくてよかったのか…。
深夜2時。
まだ雨は降りしきっていた。