コンプレックス・・・。 | Supermassive Black Hooooole!!

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物理・天文・音楽(MUSE)・野球好きな東北大生のブログ。
あと、たまに毒を吐きますよ。

ちょりっすぅ~~。v(^-^)v



ムシムシしますな~、

ましゅどくです。



授業終わった後、

図書館行ったのですが、


「冷房は7月中旬から。

それまで窓開けてガマンしてね。」


ということで、

館内はすごく蒸し暑く、

勉強がはかどらんかったわー。




さて、タイトルにあります、


「コンプレックス…。」


これを見て、皆さんはどう思いましたか?










そうです。


「複素数」です(笑)

(ホントは、「complex number」だけどね)。



理系の人に聞いたら、

5人中4人はそう答えます。

(↑絶対ウソ)




今日、1限に解析学D(複素関数)の

授業がありました。


約3ヶ月半学びましたが、

複素数って、不思議ですわ。




あっ、ちなみに「複素数って、何やねん!!」って思った方のために、

簡単にお教えしますと、


要は、「ルート・マイナス1の世界を考えちゃおうぜ」

ってことです。


現実世界では、「ルート○○」の「○○」には0以上の数が入ります。

つまり、「マイナス○○」って値は入りません。


そこで、「想像上の世界(複素数の世界)」として、

「ルート・マイナス○○」ってのを作っちゃった、ってことです。

(ルート・マイナス1は、その代表的なもので、虚数単位「i」で表す。)


実際、「現実世界」を取り扱う物理でも、

しょっちゅう「想像上の世界」である「複素数」を取り扱います。




さて、(ここから複素数を知らん人は「??」の連チャンかと思いますが…)

この複素数わーるど、ふしぎですねー。


「コーシー・グルサの定理」では、

「ジョルダン曲線Cとその内部Dで関数f(z)が正則ならば、

f(z)をCに沿って1周線積分したら、その値は0になる」

という、現実世界にゃ存在しない公式がありますし、

さらには、「コーシーの積分公式」ってのもあります。


あと、「ローラン級数展開」という、

「正則でない点まわりでも、負のべき級数も使っちゃえば、

ある関数を級数展開することができるんだぜ」的な

ものもあります(これも現実世界にはない)。



また、前述のとおり、これらの「想像上の」ものも

「現実世界」を取り扱う物理学でもよく使われます。



微小振動や電気回路に関する微分方程式を解くとき、

複素数が登場しますし、

さらには、昨年度ノーベル賞を獲ったことで

有名になった小林さん、益川さんの、

「小林・益川理論」の中に登場する「小林・益川行列」でも、

「虚数部分がCPの破れを意味してる」と、

素粒子理論でも複素数が登場します。



つまり、物理の基礎的な部分から、超レベルの高いところまで

複素数ってのは重要になってきます。



切っても切り離せない関係なんすよー。



にもかかわらず、今度の期末はすっごく

不安なんですよねー。




そういや、「留数」はまだやってねぇな…。

天文ではこれが重要になってくるらしいが、

あと授業1回しかねぇよ…。

自分で勉強しろってことか…。





さあ、今日も長くなってしまったんで、

こんくらいにして、期末の勉強やるか…。




はよ、夏休み来てや~~。