英語学習の弊害? | You and I(勇&挨, 優&愛, 友&逢)

You and I(勇&挨, 優&愛, 友&逢)

中学校の英語の授業用教材や授業について

日本語が難しいと言うこともありますが、英語を教えている立場としては、下のようなものは英語で過去形を学習するときにおきる弊害ではないかと思えてしまいます。


日本語は、『~た』の過去形と現在完了形の両方の使い方ができるため難しい面があります。
画像のものは、見たときにかわいいと思って、今も思っているという意味で使っているはずです。
それに対して「過去形」となっているのは悲しいことです。

過去形という形を意識するのは、英語を学習し始めてからだ思います。
しかし、日本語の「~た」は現在完了形の意味もあるのにもかかわらず、
英語の過去形を教えるときに、私もそうですが一般的に「~た」にあたる
「~ed」としているため、「~た」は過去形とすり込まれていると思います。
私が中学生のときに習ったときには違和感を感じた覚えがあります。

現在完了形の学習のときに、この日本語を正しく理解できる機会があります。
しかし、現在完了形も「have + 過去分詞」と形だけ教えていることや、
確かに難しいことがあって、正しく日本語を理解する機会を失っていると思います。

私の場合は英語を学習して、日本語の「~た」の過去形や現在完了形を認識することができました。

学生時代、コンビニのアルバイトのマニュアルには
レジで会計の際には「ありがとうございました。」ではなく、
「ありがとうございます。」と言わないといけないとありました。
「ありがとうございました。」では、過去形であって、
現在は感謝していないということになると書かれていたと思います。

「ありがとうございます」と言いなさいということはよく聞きますが、
日本人が、現在完了形の意味の「~た」を使えなくなっているのではないかと思います。

時代の流れに合わせて、言葉はかわっていくものですが、英語を教える立場としては、
現在完了形を学習するときに、日本語の「~た」についても正しく教えたいものです。