電気、水道、ガス。
ライフラインすべてがストップ。

頼りは電池式のラジオのみ。

『関西地方に大きな地震がありました。
震度は7。
落ち着いて、津波に注意してください』

っていう情報だけが
何度も何度も繰り返される。
それ以外は何も分からない。
どうすればいいかが分からない。


余震が何度も起きる中
時間はただただ過ぎる。



登校時間になって
いつも通り友達が迎えに来てくれた。

私も既に制服姿で準備していたあたり
大変なはずの状況を
把握していなかったんだと
今になって思う。


学校に行こうとした私たちに
向かって言った母親の、
「とにかく今は
少しでも長く家族と一緒にいなさい。」

この言葉で学校に行くのをやめる。


そこで初めて深刻に「死」を意識する。


つづく