- 花の鎖 (文春文庫)/湊 かなえ

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また 湊かなえ にやられた・・・。
これは、「花」 「雪」 「月」 の節から成る、
三人の女性の物語。
読み終わった後、すぐにもう一度読みたくなるよ。絶対。 - 三人が暮らすのは、
渓谷を有する 風光明媚な地方都市 の田舎町。
渓谷の名は、通称 「雨降り渓谷」。
町の中心には 「アカシア商店街」 があり、
和菓子の「梅香堂」と、「山本生花店」が三人の馴染の店。
-「花」 の主人公は、梨花。
三年前に両親を事故で亡くし、祖母と二人暮らし。
胃癌で入院中の祖母には内緒だが、失業中。
山本生花店の息子と同級生。
店主の父親は、梅香堂のさっちゃんファンクラブ1号を自称。
ある日、祖母から、どうしても欲しいものがあるから
代わりに入札に参加してくれと、涙ながらに全財産の通帳を預けられる。
もしかしたら足りないかもしれないけど、できるだけ頑張ってほしいと・・・。
梨花が物心ついた頃から 毎年、「K」という人物から
母親宛に、亡くなった今なお大きな花束が届いている。
梨花は、祖母の手術費用を借りようと、至急「K」と連絡をとりたくて、
「K」が一体どこの誰なのか調べ始める。
-「雪」 の主人公は、美雪。
夫の和弥(イニシャルはK) と二人暮らし。
母方の伯父が役員をしている建設会社で
営業の仕事をしていた夫と出会い、三年前に結婚退職。
夫婦仲は良いが、子宝に恵まれないのが悩み。
実は、ずっと設計の仕事がしたかった夫は、
美雪の従兄弟に誘われ、一緒に建築会社を立ち上げる。
しかし、自分勝手な従兄弟に振り回され、経営の雑用で手一杯で、
念願の設計の仕事ができない様子なのが気がかり。
ある日、夫が、
県開催の美術館の設計コンペティションに参加しようと思う
と 美雪に いきいきした様子で話す。
それからは、夜、一心不乱に図面を引き、ついに図面が完成。
しかし、それからひと月ほどたった頃から、急に夫の元気がなくなる。
-「月」 の主人公は、紗月。
女手一つで育ててくれた母親と 二人暮らし。
才能あるイラストレーター。
登山部だった学生時代に描いた花のイラストが、
置いてもらっていた山小屋で 出版社の目に留まり、画集を出版。
公民館で水彩画の講師をするかたわら、梅香堂でアルバイトをしている。
梅香堂の若大将は、「さっちゃんファンクラブ3号」を自称。
ある日、短大卒業後から絶縁状態にあった友人から
「会ってほしい」 と言う内容の手紙が届く。
封筒の裏には 「Kより」と・・・。
会ってみると、夫の浩一を助けてほしいと頼まれる。
紗月しか助けられる人がいないのだ、と。
しかし、紗月は厳しい言葉で一蹴。
なぜなのか?
果たして 三人は 知り合いなのか・・・?
同年代のようではあるが・・・。
所々に 小憎らしいトリックが仕掛けてあるので油断できない!
それと同時に ヒントも。
まんまと 筆者の意図する方向へ ワタシの思考は誘導されっぱなし~
後で読み返して トリックとヒントに気が付いたんだけどww
もうっ!湊かなえ、芸が細かすぎるゾーー
彼女たちの物語が、どんな風に一つに繋がっていくのか!
ええ、一つに繋がるんです
後半途中から、三本の物語の道が、
時には交差しながら 少しずつ少しずつ近づいていきます。 - もしかして・・・もしかして・・・と思いながら読みつづけ、
- 湊かなえマジック の醍醐味を楽しんだワ~

そして、一本の道に繋がった時に見えてくる 衝撃の事実
謎の男「K」 の正体とは