最近うれしいことがありました
私は相当道具好きなのですが、特に惚れ込んでいる鍋があります
それはスイスのスプリング社の鍋
料理教室の生徒さんにも随分紹介しました
でも残念ながらもう売っていません
他の鍋にと思って探しましたが、どうしても他の鍋に魅力を感じずという状況です
このところ何人かの方から、スプリングの鍋をやっと探しあて、分けて欲しいとメールを頂きました
もうほとんど在庫もなく、手に入れることが出来なくなったのでホームページからは削除してあるのですが、どうやって辿り着いたのかわかりませんが
私と同様使い込んで、惚れている方がいらっしゃるということを知ってとてもうれしい!
そしてもう手に入らないかと思っていたら、2種類だけまだ在庫があることを知り、ますますニンマリです
道具好きな私には、何よりのGood Newsです
使い込んだ鍋たち
鍋で料理が美味しくなる
素材にこだわれば飛びきり美味しい料理に仕上がると言いたいところですが、もう一つ大切なものがあります。
それは鍋。
私は料理教室を始める少し前まで、もうかれこれ四半世紀も前のことになりますか、レストランで見かけるアルミの鍋を使っていました。アルミは脳の血管に障害を及ぼすということを聞いた(嘘か真かはさだかではないが)。「これはマズイ、最近忘れっぽいのはこのせいかな?」とステンレスの鍋に切り替え、いろいろと使い勝手を試していました。
鍋にもお国柄が出るもの。ドイツの鍋は丈夫で長持ちだが、形が硬い。フランスは使い勝手よりデザインが優先。日本は土鍋の文化だったのでまだまだ発展途上国。そんな時出会ったのが時計の国スイスから生まれた、スプリング社のものでした。このスプリング社、プロ用の鍋では有名なメーカーとのこと。そのスプリング社が家庭用に作ったシリーズが並べてあったのです。
私はこのシリーズを見た時「なんてきれいなシルエットなんだろう」と見入ってしまいました。シンプルで丸みがあり、光沢が実に美しい。道具好きの私はもちろんすぐに購入。早速使ってみて、感激。
「鍋でこんなにでき上がりが違うんだ」ということを知らされたのです。他のタイプを揃えたのはいうまでもない。
一番気に入っている点は、鍋の持ち手も蓋のつまみもステンレスなので壊れないということ。鍋で壊れるのはだいたい持ち手とつまみ。いい道具を長く大切に使いたい私には、一番大事なのは丈夫なこと。また本体と蓋がピッタリと密着する精巧な作りなので、内部が密閉状態に保てる。そのため煮る時間も短かくてすみ、光熱費も安くつく。こうしてこの鍋に出会ってから私の鍋探しも終止符を打ったのです。自分の好きな道具に囲まれて料理をするというのは実に楽しいものです。
煮込み料理にはオーブンが適していることご存知ですか。
シチューなどの煮込みをオーブンプレートの上にのせて、長時間煮込むというのはあまり日本では馴染みがないのですが、焦げ付かないのでとっても楽。
また最近のガスレンジは長時間煮込んでいると、火事防止のセンサーが働いて、かってに消してしまう。煮込みの時間を見計らってキッチンに戻ってみると火が消えていたりして台無しになってしまうことがあります。
ということで、長時間煮込む料理にはオーブンがお勧め。焦げ付かないし、消えないし。もちろんオーブンには、鍋の持ち手や蓋が熱に耐えうる材質でないと使えない。その点もスプリング社の鍋は合格。
そんなこんなの美点があって、私はこの鍋にぞっこんなのです。