これは父が
一過性全健忘という症状で
救急外来へ行った話です。
今は回復して元気です
ディズニーレポと話が違いますが、
急にやってきた家族の危機に
とっても慌ててしまったので、
自分でもあの時どうしたっけと
ふりかえれるように残しておきます。
このブログで
「そういえばあの人、
ここに相談してた」
「こんな症状だって言ってたな」って
知っているって心強いんです
誰かの助けになればいいな。
どんな症状だったのか
急病。どこに電話すれば…
この続きです。
姉の運転で病院に着きました。
一般外来は終了し、
入り口には警備員さんだけ。
母が付き添って病院に入り、
私と姉で駐車場へ停めに行きました。
遅れて病院へ向かうと、
父はいなくて
CT検査中・・・
数分すると
戻ってきた父は車椅子に乗っていて、
その姿を見て、
昨日まで元気だった父と比べてしまい
けっこうショックでした…
当の本人は
数分前の記憶がないので
「ここはどこだっけ?」
「なんで来たの?」
と、質問のくりかえし。
説明すると、少し納得した様子で
「お父さん、変だった?」
「何か変なこと言ってたから
おかしいなって病院連れてきたの?」
と、疑問に思うことが変わっていくけど、
その質問自体を何度もくりかえします。
どこまで覚えてるか家族が知るためにも、
1日の行動を教えると、
「あれ…今日は何日だった?」
「何曜日?」
「会社行ったっけ?」
特に、最近の記憶が忘れているようでした。
その姿もショック…
今はもう回復した父に
この時のことを聞いたら、
逆に
「今日はリモートしてたの覚えてない?」って
質問されても、
スマホのスケジュールを見ても、
どんなに考えても
答えが全く思い浮かばなかったそうです。
しばらくして診察室へ呼ばれ、
家族全員で入りました。
症状を聞かれ、
父は答えられないので母が主に喋り、
私が補足しました。
父は何でも率先してやる人で、
こういう場面も
元気だったら我先に話すけど、
チラッと見た車イスに座る父は、
医師の方を見てるけど、
聞いてるのか聞いていないのか微妙な感じ。
ぼけーっとしてるわけじゃないし、
ひどく落ち込んでる様子でもなかったです。
医師は私達に事情を聞いたあとに
こちらを振り返って、父に質問しました。
名前、生年月日、職業、
ここがどこなのか、
どうやって来たのか、
もう検査はしたのか、
年始の仕事は何日からスタートしたか、
正月休みは何したか。
名前、生年月日はスラスラと言えて、
職業は肩書を答えて、
さらに何を扱ってるか聞かれると、
少し顔をしかめながらも
なんとか答えられましたが、
それ以外は答えられなかったり、
記憶違いをしていました。
父はこのままなのか。
どこか他に悪いところがあるのか。
すごく不安でいっぱい。
医師の診断は、
CT検査の結果は異常なし。
一時的に記憶がなくなってしまう症状で、
大体が24時間のうちに治るんだそうです。
ほとんどの人が症状を繰り返さないとのことで
ほっと一安心で涙が出ました。
念の為、MRI検査もすることになり
検査着に着替え、
準備に時間がかかるから
待ち合いスペースへ戻りました。
待ってる時も父は
相変わらず同じ質問を繰り返していたけど、
漠然と不安だった診察前とは違い、
少し穏やかな気持ちで待てました。
ちなみに
CT検査したことも、
診察したことも、
医師や看護師の顔も、
検査着に着替えたことも
覚えてなかったんですけどね
続きます。
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