辻村深月「ツナグ」読了。
数ヶ月前まで映画館で上映されていたものです。
最初の一文から引き込まれて、今日もお昼休みから放課後夕陽が沈むまで教室の窓辺に寄りかかって一気読み!
とてもおもしろく、また「死」について深く考えさせられた。
これは、生きる者と死んだ者とを一度だけ、一晩の間だけ会わせることができる"使者"--「ツナグ」の話。
死んだ人にもう一度会って、話したい。そんな人たちが使者のもとを訪れます。しかし、死んだ人に会えるのは人生の中で一度だけ。また、死んだ人にとっても一度だけ。その一度を使ってしまえば、次何十年後に別の大切な人が出来て先立たれたとしても逢うことは許されない。それだけ慎重な選択。。
短編小説が集まってひとつの話になっていて、
突然死した芸能人と一般人のOL、
母親と頑固な長男、
事故死した女子高生とその事故の秘密を抱えた親友、
失踪した婚約者とその人を待ち続ける男性、
そして、使者「ツナグ」本人。
使者とは一体何なのか、
生とは、死とは。
ひとつひとつのストーリーがとても人間らしい事情と感情いっぱいに描かれていて、
「生と死」という難しいテーマでありながら
読み終えた後味がとても爽やかで、前を向いて歩いていこうと思える一冊!
もしわたしがいま死んだ人に逢えるとしたなら、誰に逢うだろうか
って帰りの電車で考えてみた
おじいちゃんが頭に浮かんだ
でも、何のために?
彼が死んだとき、いろいろやり残したことを見つけては悔いが残ってて、
彼がまだ生きていたら、
とはよく考えた
でもこれは、もう死んでしまった事実が変わるわけじゃない。過去に戻るわけじゃない。
誰かが死んだあとになって、それでも話したいことってなんだろうなって
やり残したこととか、後悔とかそういうのを謝るためじゃないよなあって。
死ぬ2週間前くらいに、おじいちゃんが言った
「春ちゃんが生まれたときから、春ちゃんの結婚式でスピーチやるんだって決めてた」
もし逢えるのなら、
わたしはきっと、結婚するときに
彼を訪れる。
結婚式のスピーチをもらいに。
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