術後10日目。

 

経過は順調。

リハビリのメニューもとくに変わることなく、ひたすら筋トレと足首のほぐしを。

術後は週に1度、採血とレントゲンを撮っている。

 

部屋の引っ越しはまだ調整中とのことで、引き続き同じ部屋で。

 

今日、同じ部屋に新しい患者さんが入ってきた。

手術後しばらく別の部屋にいて、大部屋に移ってきた人らしい。

 

夕方になって、急にその人が38℃の熱を出した。

コロナ禍の今、病棟ではすごく慎重に対策管理がされていて、検温も1日3回、面会禁止、院内コンビニも出入り禁止(スタッフの方に買物代行を依頼できるシステム有り)。

37.5℃以上出た場合は、すぐに担当医に確認し、PCR検査を行うことになっている。

 

彼女の熱が38.5℃になった時、急に周りが騒がしくなった。

気がつくと、防護服を着た先生と看護師さんが部屋を出入りしていて、普段開きっぱなしの大部屋の扉は閉められてた。

 

え、、、、

私たちの部屋、閉鎖されちゃったの??

防護服とマスク、私たちもしなくていいの??

とりあえず自前のマスクをしてベッドに潜る。

カーテン1枚の距離。

ちょっと怖い妄想が先走る。

 

 

30分後・・・

 

 

看護師さんが私のところに来た。

「同じ部屋の方が熱があったんですが、PCR検査は陰性だったのでご安心ください」

 

ホーーッ!!

 

よかった。コロナではなかった。

高熱は術後の炎症だったらしい。

 

大部屋のドアは開放され、防護服を着た人もいなくなった。

 

さすが医療の現場。

検査から30分で結果が出るのね!!

とりあえずみんな無事でよかった!

 

・・・・

でも、こういう場合、同室の人の犠牲は免れないってこと・・・!?

 

ちょっと怖くなったけど、そうなった時はやむを得ないのかもしれない。

 

何より、看護師さんたちは本当に大変そうだ。

髪の乱れも気にしてられないし、お水を飲むのも後回し。

 

一人ひとりの検温に敏感になり、手指の消毒、マスクの注意喚起まで呼びかけなきゃいけない。

 

ここは整形外科の病棟だけど、診療科に関係なく、医療の現場の人は身を粉にして私たちを守ってくれている事を実感する。