
これで充分

福祉の仕事をしている私

現場にいる訳ではないが、接する方が高齢者が多いこと、よく施設に行くこともあり、感染症にはうるさく言われている。
もう5月だと言うのに、隣接してる施設からインフルエンザが出た。
インフルエンザが出ると施設は大変だ。
面会制限、隔離、家族への連絡と、拡大防止に職員は全力だ

職員から広がるなんてもっての他。
施設の職員は、家族にインフルエンザが出ただけでも休まなければならない。
気合いとか、やる気の問題ではないのだ。
調子がおかしければ、病院に行き検査を受け、インフルエンザなら5日は休む。
それは、私の職場も同じこと。
そうしなければならないのだ。
決まりなのだ。
おととい、インフルエンザが数名施設で出たと、クリニックに薬を走って取りにくる施設の看護師の話を聞いて、「5月なのにー?」と、ビックリしながら、、、、自分の顔がひきつったのが分かった。
、、私、、、
先週の土曜の夜から、39度まで一気に熱が上がり、、月曜日の昼まで起き上がれなかった私、、、
気合いで起き上がり、やる気を出してヒーヒー言いながら、病院、施設、利用者さんの家へと動き回り、、、、
その夜はフラフラしながら、、、飲み会にも行き、帰ってぶっ倒れた。
それからも休まず出勤し、1週間たった今日、やっと声が戻ってきた

バタバタ走りながら、同じことを思ったのか、その職員が立ち止まって私に言った。
「あなた、インフルエンザだったんじゃないの?」



「違うよ。」と言い切った私。
少しでも、疑惑を持たせる訳にはいかない。
認める訳にはいかない。
1歩も引くわけにはいかないのだ。
横目で、完全に疑っている職員を感じながら話を変えた。
絶対に負けられない戦いが密かに開幕だ

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