前を歩いていたチェ・ヨンがその気配に気付くと、足を止め振り返った。
「イムジャ、どうしたのだ?」
「……」
その声にも反応することなく、俯いたままのウンスの肩に手を置くと、顔を覗き込みながら更に声をかける。
「イムジャ?具合でも悪いのですか?」
ウンスは首を横に振りながら、違うわ…と答えた。
「ふぅ…あ…あのね、チェ・ヨン…本当にごめんなさい。私…あなたや王様を困らせるためにここへ戻って来た訳じゃないのに、結局いつも迷惑かけてしまって…先が思いやられるわよね?」
と、大きな溜息を吐いた。
肩に置いていた手を、柔らかなウンスの頬に添えるとゆっくりと顔を上げさせた。
「何かと思えば…ふっ。そのような事ですか……う、うん。この場は人の目があり過ぎる。こちらへ」
ここは、陛下の御座所である。当然ながら一番守りが堅く、迂達赤が多く護衛に立たねばならぬ場所だ。
「迂達赤!陛下を頼んだぞ!」
「はっ!」
居並ぶ迂達赤が、二人に頭を垂れている間に、チェ・ヨンはウンスの手首を取り足早にその場を立ち去った。
曲がりくねった迷路のような王宮内を、一分(いちぶ)の迷いもなくウンスの手を引き先を急いでいく。
肩に置いていた手を、柔らかなウンスの頬に添えるとゆっくりと顔を上げさせた。
「何かと思えば…ふっ。そのような事ですか……う、うん。この場は人の目があり過ぎる。こちらへ」
ここは、陛下の御座所である。当然ながら一番守りが堅く、迂達赤が多く護衛に立たねばならぬ場所だ。
長く続く回廊の両脇にいる10名ほどの迂達赤が、二人のやり取りに目元を緩めながらも…見て見ぬふりをしようと努めていた。
「迂達赤!陛下を頼んだぞ!」
「はっ!」
居並ぶ迂達赤が、二人に頭を垂れている間に、チェ・ヨンはウンスの手首を取り足早にその場を立ち去った。
曲がりくねった迷路のような王宮内を、一分(いちぶ)の迷いもなくウンスの手を引き先を急いでいく。
二人の歩幅はあまりに違うので、ウンスは自分の足音に追われるように、小走りでその後をついて行った。
チェ・ヨンがこんな風に急(せ)いたり、焦りをその顔に滲ませる時は、私を守るためだと知っている…この人の足手まといにだけはなりたくない。
「はぁ…はぁ…」
突然、チェ・ヨンの足が止まった…
ようやくウンスの荒い呼吸に気付いたようだ。
ようやくウンスの荒い呼吸に気付いたようだ。
「イムジャ、大丈夫ですか?はぁ…すまぬ。俺は何を…」
「ううん…平気よ。さぁ行きましょ?急いでいるんでしょ?」
チェ・ヨンはここでようやく辺りを見回し、今自分たちの居る場所を確認した。
ここまで、目に見えぬ糸に引かれるように無意識のまま歩いてきた。目を閉じていても目的の場所へ辿り着けるほどに、王宮内の事は熟知している。
そうでなくては、どこかに護りの穴ができてしまうからだ。
「イムジャ、こちらへ」
微笑むチェ・ヨンに手を引かれ、滑り込んだ空間は廊下の壁の中だった。そこは、小さな丸い小窓から、柔らかな光が差し込む心地よい部屋だった。
中には、板を組んだだけの簡単な寝台と椅子…そして論語と書かれた書が一冊置かれていた。読めはしないが、さすがのウンスでも知っている、四書の中のひとつである。
「チェ・ヨン…ここは?ただの、壁だったはずなのに…」
ウンスは、大きな瞳を見開いて、小首を傾げた。
「王宮の片隅にある、忘れ去られた部屋です。時折…寝るためだけに使っているのだ。外から聞こえる声も、役に立つ事もある。まだ、他にもいくつかあるのだが…テマンしか知らぬので危険はない。…イムジャ、俺は、少しやらねばならぬ事がある。直ぐに戻るので、ここで待っていてくれぬか?」
ウンスは、感心したように頷きながら言った。
「あなたの休憩場所なのね?ふふっ。しかも情報収集までしちゃうなんて…ごめんね、私、歩くのが遅くて…。ここで静かに待ってるわ。チェ・ヨン…気をつけて行ってらっしゃい」
と、チェ・ヨンの首に両腕を回し、伸び上がって頬に口付けた。
離れようとする細い体をチェ・ヨンは抱き留め、時折…愛おしむように柔らかな亜麻色の髪をかき混ぜる。
「ここは安全とわかっておるが…イムジャと離れねばならぬ時は…いつも不安が残る…」
「大丈夫。何があってもあなたが来るまでここから出ないわ…大人しく待っているから安心して行ってきて…あっそうだ。テマン君が道具を持っているはずよね…抜糸するにそれが必要になるわ」
「ええ、持ってきます。あなたが大人しく…ですか。ふっそうしてくれたらありがたいが…。それから、先ほどの事だが俺は…先が思いやられるなどと思うたことは、一度たりともないし、この先もないと断言できる…イムジャ、これだけは覚えて居てくれぬか?俺には…あなたしかおらぬのだと」
「チェ・ヨン……うん。私もあなただけ居てくれたら他には何もいらない。ふふ…もう大丈夫よ…ほら、急いでるんでしょ?あなたは行かなくちゃ」
今はこれで…と、ウンスの額に唇を押し当てる。
「イムジャ…行って参る。先ほどの話は、また今宵にでも致そう」
ようやく安堵したように微笑むと、ウンスの体を解放し音もなくその場から立ち去っていった…
でも会社に来りゃ涼しい
それだけのために
会社きました
「ここは安全とわかっておるが…イムジャと離れねばならぬ時は…いつも不安が残る…」
「大丈夫。何があってもあなたが来るまでここから出ないわ…大人しく待っているから安心して行ってきて…あっそうだ。テマン君が道具を持っているはずよね…抜糸するにそれが必要になるわ」
「ええ、持ってきます。あなたが大人しく…ですか。ふっそうしてくれたらありがたいが…。それから、先ほどの事だが俺は…先が思いやられるなどと思うたことは、一度たりともないし、この先もないと断言できる…イムジャ、これだけは覚えて居てくれぬか?俺には…あなたしかおらぬのだと」
「チェ・ヨン……うん。私もあなただけ居てくれたら他には何もいらない。ふふ…もう大丈夫よ…ほら、急いでるんでしょ?あなたは行かなくちゃ」
今はこれで…と、ウンスの額に唇を押し当てる。
「イムジャ…行って参る。先ほどの話は、また今宵にでも致そう」
ようやく安堵したように微笑むと、ウンスの体を解放し音もなくその場から立ち去っていった…
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皆様こんにちは

昨日から、タイトルを
悩んでいたアホの子です
そして会社で思いついたのが
「謝」
感謝と言う言葉にも
謝罪という言葉にも
「謝」が使われています
「言葉で射る」と書きますね
「ありがとう」「ごめんなさい」
その気持ちは言葉に出さなければ
相手に伝わらない
そんな意味を込めて
今回は1文字ですが
このタイトルに決めました

そして会社で思いついたのが
「謝」
感謝と言う言葉にも
謝罪という言葉にも
「謝」が使われています
「言葉で射る」と書きますね
「ありがとう」「ごめんなさい」
その気持ちは言葉に出さなければ
相手に伝わらない
そんな意味を込めて
今回は1文字ですが
このタイトルに決めました

いやぁそれにしても
暑いですな

逝ってしまいそうです
朝、多分熱中症でした
わたし…
朝、多分熱中症でした

わたし…

休みたかった

でも会社に来りゃ涼しい
それだけのために
会社きました

ようやく月初めの締めの仕事も
終りホッとしています
しかもね、今日は棒と茄子の日
ちょっとだけどね
うきょ~ん
美味しいお酒でも買っちゃおうかな
しかもね、今日は棒と茄子の日

ちょっとだけどね

うきょ~ん

美味しいお酒でも買っちゃおうかな

そして今週の日曜日には
次男の結婚相手のご家族と
「お食事会」
ちょっとビビってます

緊張するなぁ
こっちは父親がいないでしょ?
まぁいてもたいして頼りにゃならん奴だったが
頑張らねばならぬ~
コメントのお返事も
またストップしちゃってて申し訳ない
いつもありがとうございます
とっても励みになってます
と…
私も感謝の気持ちを
述べてみました
今日は花金
ささっと仕事終わらせて
飲んじゃいましょ~
アンニョ~ン( ・∀・)ノシ

頑張らねばならぬ~

コメントのお返事も
またストップしちゃってて申し訳ない

いつもありがとうございます
とっても励みになってます
と…
私も感謝の気持ちを
述べてみました

今日は花金
ささっと仕事終わらせて
飲んじゃいましょ~

アンニョ~ン( ・∀・)ノシ


