ウンスは、適当に拭いた髪からポタポタと雫を垂らしながら閨へ戻ってきた。
「イムジャ…髪をちゃんと拭かねば風邪をひきます。医員なのだから少し気をつけて下さらねば」
チェ・ヨンは、頬を緩めながらウンスの手を引き、自分の膝の中に座らせると髪を拭い始めた。
「自分で出来るわよ。…ふふ、気持ち良い。私の髪…パサパサじゃない?今度、油からリンスを作ってみようかしら」
「イムジャの髪は柔らかくて心地よい…」
「ありがとう…あっ、あの…チェ・ヨン…そう言えば王様のお話ってなんだったの?私に話せない事なら聞かないけど…」
顔を見なければ、チェ・ヨンも話しやすいかもしれないと…ようやくウンスは切り出した…チュホンの背に乗った辺りから、チェ・ヨンの様子がおかしかったのだ。いつも以上に辺りを警戒している気がしたのである。
髪に触れる手が止まる…
「……はぁ…いえ、いずれ話さねばならぬこと…今、元より採紅使が来て貢女の選択をしておるところなのだ…俺は、そのようなこと…何度となく止めるように陛下に申しておるのだが…元の要求にはあからさまに逆らえんと…」
チェ・ヨンは、ウンスの身体を抱き締め、耳の中に直接、優しい声を落としていく。
「採紅使…貢女…習った事があるわ…元に、まだ清らかな身体の少女たちを、物のように献上するのよね…それって本当に事実だったの?確か奇皇后も始めは貢女だったはず…」
「そのようなことも、天の記録に載っているのか…ええ、そうです。奇皇后ももとは貢女だったのだ。……その採紅使の一人が…王宮内でイムジャを見たと…あなたを連れて行きたいと言っておるようだ」
チェ・ヨンは苦しそうに声を出し、更に強くウンスを抱きしめる。
「えっ?それって…?」
ウンスは驚いて、肩に乗るチェ・ヨンの顔を振り返ると、優しい彼の眼差しが目の前にあった。瞬きをする間もなく唇を塞がれる…
彼と交わすキス…何度目のキスだろう…もう今までのように数えなくて良い…ふふ…日々降り積もるあなたからの優しい口付け…
どこからが自分でどこからが彼なのか…それすらわからなくなる程溶け合う、優しくてまろやかなキス…愛おしい…軀の芯が蕩かされていくようだった…長い長いキスの後、名残惜しそうに唇を離すと、彼は言った…
「心配はいらない。あなたは今、大護軍である俺の妻なのだから。陛下にも戯れはよしてくれと申しておいた。やはり早く婚儀を済ませておいて良かった…」
だが、本当は心配であったのだ。此度の貢女…みな連れて行かれたくないばかりに、髪を切ったり、わざと顔を歪めたり足を引きずるなど…幼い娘達がさまざまな抵抗をしており、採紅使の気に入るような貢女が居なかったのだ…そこへ来て、このウンスの美しさと医員と言う物珍しさ…
陛下も、イムジャは大護軍である俺の妻、そして我が国の医仙という立場のウンスを貢女にはできない。それに約束事の中に13歳から16歳の娘と書かれてあると、はっきり申して下さったようだが…
生娘でなくとも良いから欲しいと言っておったらしい……奴らが帰るまでは気が抜けぬな。また攫われでもしたら…明日から2人護衛をつけるか…叔母上にも頼み、武閣氏も借りるとしよう。
まさかあの断事官のソン・ユの差金か…いや、もう4年が経っておる。今は別の者が断事官をしていたはずだ…あまり強固に言われれば…いや別の方法で元へ来いと言われれば…果たして断りきれるのだろうか…
だが、守る。何があろうと。どんなことからもあなたを守り抜いてみせる。それこそが俺の生きる意味。
「うん、あなたを信じてるわ。ごめんね、いつも心配ばかり」
ウンスは不安が伝わらないように極力明るい声で話した。
「致し方ない。俺は天女を妻にしたのだから。あなたを隠しおおせるとは思うてはおらん。それからもう一つ…陛下にご相談をうけたのだが…イムジャ、昔王妃様が徳興君に攫われた折、あなたはまだ早い…そう言いましたね」
「あ…うん…私の知っている歴史が事実であるなら…」
ウンスは、苦しくなり下を俯いてしまう。
「辛い出来事なのだな…?」
チェ・ヨンはウンスの耳朶に唇を寄せる。
チェ・ヨンはウンスの耳朶に唇を寄せる。
「…お子様が出来ない事で、お二人が悩んでいらっしゃるの?」
身体に回されるチェ・ヨンの手に、指を絡め、強く握りしめる。
「…それもあるのだが、このように何年もお世継ぎが出来ぬなら…側室を娶れと重臣達が煩く騒いでおるらしいのだ。今のところ…頑として固辞しておるが…」
王は、先の世を知るウンスにそれとなく聞いて欲しいとチェ・ヨンに頼んだのだ。子はいつ出来るのか…もし…出来ぬなら側室を娶らねばならぬのか…王妃は、子が出来ぬことをとても気にしており、どうか側室をと何度も王に懇願しているらしい…
「そんな!それもまだ先の話よ!王妃様が可哀想…チェ・ヨン…お二人のこと…今は話せない。もう少し待って?私、出来ることをやってみるから。私があなたの妻になったことだって、きっと歴史を変えてしまったという事でしょ?だから…悲しい歴史は変えてみせる。明日、早速王妃様の診察に伺うわ」
ウンスはくるくると表情を変え、意気込んでいた。
「お二人が歓ばれるであろう…何事も諦めないイムジャの手にかかれば…いずれ吉報がお二人に舞い込んでくるかもしれん。さぁイムジャ…今宵はもう休まねば」
もう少し作戦を考えたいのにと駄々をこねるウンスを抱き上げ、二人は布団に潜り込む。
諦めたウンスは、おやすみとチェ・ヨンの喉に唇を押し当てる。ウンスの髪を撫でていた手が止まる…
「イムジャ…煽るのはやめてくれぬか」
「えっ?おやすみを言っただけよ?煽ってなんか…あっもうあなたったら…ふふ、ごめんね?あと5日待って?」
押し付けられたチェ・ヨンの熱い身体が、ウンスの太腿に脈打ちながらその存在感を主張してくる。
「すまぬ…俺が身体の反応を抑えきれぬとは。今まで俺は、どのように耐えていたのであろうか?はぁ…イムジャ…身体は辛くないのか」
「私が魅力的だから?ふふ!大丈夫よ、お腹が少し痛いけど、あなたがあったかいから」
「ええ、俺はイムジャには勝てん…」
二人なら何でも乗り越えていける…そう誓い合うまだ何度目かの夜…
眠るのが惜しい…この日も遅くまで語り合う、弾むような声が閨に響いていたのだった…
王は、先の世を知るウンスにそれとなく聞いて欲しいとチェ・ヨンに頼んだのだ。子はいつ出来るのか…もし…出来ぬなら側室を娶らねばならぬのか…王妃は、子が出来ぬことをとても気にしており、どうか側室をと何度も王に懇願しているらしい…
「そんな!それもまだ先の話よ!王妃様が可哀想…チェ・ヨン…お二人のこと…今は話せない。もう少し待って?私、出来ることをやってみるから。私があなたの妻になったことだって、きっと歴史を変えてしまったという事でしょ?だから…悲しい歴史は変えてみせる。明日、早速王妃様の診察に伺うわ」
ウンスはくるくると表情を変え、意気込んでいた。
「お二人が歓ばれるであろう…何事も諦めないイムジャの手にかかれば…いずれ吉報がお二人に舞い込んでくるかもしれん。さぁイムジャ…今宵はもう休まねば」
もう少し作戦を考えたいのにと駄々をこねるウンスを抱き上げ、二人は布団に潜り込む。
諦めたウンスは、おやすみとチェ・ヨンの喉に唇を押し当てる。ウンスの髪を撫でていた手が止まる…
「イムジャ…煽るのはやめてくれぬか」
「えっ?おやすみを言っただけよ?煽ってなんか…あっもうあなたったら…ふふ、ごめんね?あと5日待って?」
押し付けられたチェ・ヨンの熱い身体が、ウンスの太腿に脈打ちながらその存在感を主張してくる。
「すまぬ…俺が身体の反応を抑えきれぬとは。今まで俺は、どのように耐えていたのであろうか?はぁ…イムジャ…身体は辛くないのか」
「私が魅力的だから?ふふ!大丈夫よ、お腹が少し痛いけど、あなたがあったかいから」
「ええ、俺はイムジャには勝てん…」
二人なら何でも乗り越えていける…そう誓い合うまだ何度目かの夜…
眠るのが惜しい…この日も遅くまで語り合う、弾むような声が閨に響いていたのだった…

皆さまこんにちは
遅くなっちゃって
申し訳ない
もうね眠くて眠くて書けないの
脳内にはお話は入ってるんだけど
言葉に書き起す時間がない
昨日も11時には寝ちゃったかも
と、言う事で久しぶりに一日
さぼっちゃった
お話書いててこんな時間に
なっちゃったので
お仕事は午後から行ってきます
休日出勤って奴ですな
はぁ行きたくない
ウンス、この新婚時代から
ちゃっかりチェ・ヨンに髪を
乾かしてもらってます
優しい旦那
欲しいですな
とは言え……
先日は一日遅れの
エイプリルフール
たくさんの爆笑コメ
ありがとうございます
大笑いでございました
腹筋がまだ痛い
みんな私を何だと思ってるんでしょうか

ただの晩酌好きなおっさんですよ
再婚なんて出来るわけ
あるか~~~~い
そして本日…4月4日
皆さま知ってた?
ヨン


の日だそうです
今日は一日チェ・ヨンに浸りましょう
という事で
おまけにもう一枚
エヴァとヨン
HTMLが変で
少し表示がおかしいですね
行間が狭いのかな?
どれが行間タグなのか
わからないので、このままで
お許しを


