「皆、集まってくれ!この方が医仙である…少し変わっておるが医術に関してはここ高麗で右に出るものは居ないであろう…聞き及んでおると思うが…甥のチェ・ヨンの妻であり…唯一あやつに勝てる女子だ。医仙に何かあれば奴が黙っておらんだろう…皆、心して努めよ!よろしく頼むぞ」
「皆さん、おはようございます…ユ・ウンス申します。これから宜しくお願いします」
ウンスはあちこち見て回っていた…1年ぶりの典医寺…こちらの世界では4年後…あの時に居た人達は数人しか残っていなかった…たまたまあの日休んでいた人達だけだ…見知った顔を見つけるとやはりホッとする。
ここに居ないあの人を…目が…心が探してしまう…ここで胸を貸してもらって泣いたんだっけ…
…この世界で唯一…あの人はなんでも話せる友人だった。昔から友達だったように…いつも優しく微笑んで私の話を聞いてくれた…逢いたいな…
「医仙?どうしたのだ?」
「あ~いえ…何でもないです…ここは変わらないわですね…漢方薬の匂いが懐かしい。ところで叔母様…パク侍医ってどの方ですか?きゃあ!」
「ふぉふぉふぉ!お前さんが医仙か…良い尻をしているのぉ…わしゃもう少しでかい尻の方が好きじゃがな…少しばかりお疲れのようじゃな…ほれ?治ったであろう?ふぉふぉふぉ」
「侍医!戯れもいい加減にせぬと命を落とすことになるぞ。医仙が誰の妻か知っているであろうに!我が甥は、医仙の事になると後先が見えなくなってしまうでな!」
「治療じゃよ、治療…どれこちらも…」
ウンスの胸の膨らみに触れようとしたその時!
息を切らせたチェ・ヨンが血相を変えて飛んできた!パク侍医の腕を捻りあげようと伸ばした手を、スルリと抜けて既にチェ・ヨンとの間合いを取っている侍医…
「くそっ!侍医!何をしておる!相変わらず油断も隙もない!先に言っておく!イムジャに触れることは許さん!」
「こら!ヨンア!陛下との話は終わったのか?まさか途中で退席したんではあるまいな?」
「終わったから来たのだ!叔母上、イムジャの事を見ててくれと頼んだのに…これはどういうことだ!」
「早かったのぉ…大護軍よ。来るとは思うとったがの。疲れておるようだったのでな…治してやったのじゃよ!これで今夜も大丈夫じゃろうて…ふぉふぉふぉ!どれ、お主は…おぉ~流石であるのぉ…悪いところが一つとしてない…元気の塊のようじゃ。妻をもろうて、さらにその気も力強うなってきておる…」
「侍医!お主は触れずとも治せるであろう!知っておるのだぞ」
「ねぇチェ・ヨン…どういうことなの?私…本当に疲れが取れたみたいなんだけど…」
「はぁ…4年前…高麗中から有名な医員を探し集め、その中からこの者に侍医が決まったのは…眼力で人の病を見抜き、その手から出る気で癒しを与える事が出来るからなのだ。鍼や灸、薬草にも詳しい…変わった内攻の持ち主なのだ」
「それ…本当なの?テレビで昔見たことがあって…嘘だとばっかり思ってたわ!パク侍医すごいわね!レントゲンみたい!私…胸に何か悪いところが?」
「ああ…心に小さき黒いしみがあるようだ…この男はそなたが思うよりもっと大きな男である…そのしみが大きくなる前に解決せねば苦しゅうなってしまうぞ」
「イムジャ!あなたはまた俺に何か隠しておるのか?」
「えっ?そんなことはないと思うけど…」
「俺はまた行かねばならん…パク侍医!次はない!良いな?」
「お主もしつこいのう…もうせぬわ」
「イムジャ…くれぐれも侍医には気をつけるように。後ほど、迎えに参る」
「ええ…ふふっ大丈夫よ…心配しないで…こういう人、いっぱい知ってるから…いってらっしゃい」
チェ・ヨンはパク侍医を一睨みすると、典医寺を後にする…チェ・尚宮もチェ・ヨンと共に立ち去ってしまった…
するとウンスが大きく息を吐いた…
「パク先生…私のここ…治りますか?」
「あぁ…やはり気付いておるのじゃな?必ず治るじゃろう…あ奴に限り心配することなどあるのだろうか…医仙しか見えておらぬようじゃ。ふぉふぉ」
「ええ…そうですよね。パク先生…ありがとうございます」
すみません、医仙を呼んでもらえますかと声が聞こえてきた…行ってみると、あの時と同じ…イ・セクが数人を伴ってやってきたのだった…














皆様おはようございます
パク侍医
いかがだったでしょうか

DragonBallの
亀仙人をイメージしました

病気が見える人がいると
昔TVで見たのを思い出し(ロシア人だったかな)

いいとも出てた女の芸人さんにもいましたよね(霊視)

腕は良い
チェ・ヨンとの間合いが取れるほど
動きも素早い
でも

ちょっと助平な爺さんです

可愛がってやって下さい

さて…
また1週間始まりました

頑張って仕事しましょ~

今日も一日アジャ

