パラレルワールド 6 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

その時チェ・ヨンがパソコン画面の両親に向け、口を開いた…

「某は高麗の武士、チェ・ヨンと申す。止ん事無き訳があり、イムジャ…ウンスさんをこの天界の地より攫い、二度とお二人に逢えぬ定めとしてしまう事…何度お二人に謝ろうともお許し頂けるとは思うてはおりませぬ。されどどんなにお二人に恨まれようともウンスさんと離れることは出来ぬのです。某の心の暗闇の中の一筋の光…死の淵におった我の心を救うて下さった。必ず、必ずや何事からもウンスさんを守り抜きます。ウンスさんの残りの生涯を我と共に歩むことをお許し頂きたくお願い申し上げる」

ウンスは途中からチェ・ヨンの声が震えていることに気付いた…涙こそ出ていないが、
泣いているのだと感じた。こんな風に思ってくれていたなんて・・・両親に深く頭を下げる彼の横顔を見つめ、その長い指に自分の指を絡めギュッと握り締める。

「ウンスや、攫ったとはどういうことなんだ?高麗の武士、チェ・ヨンだと?あのチェ・ヨン将軍の事か?ふざけてるのか!!二度と逢えないとはどう言う事なんだ?ユ・ウンス!?ちゃんとわかるように説明しなさい!」

生まれて初めて聞く父親の声…怒鳴り声など発したことのない穏やかな優しい父の、焦り苦しげな怒りの声…理由はわからなくとも、何かがおかしいと本能が告げているのだろう。隣で母は涙を流していた…

「信じてくれなくて良い…事実だけを話すから聞いてくれる?」

「ああ…いつもお前の話はちゃんと聞いてきたつもりだ」

それを聞いたウンスは、今までのことを全て話した…

600年前の高麗から永遠とも思えるような永い時を超え、首の動脈を斬られた魯国公主の命を助けるために、医者を探しに迂達赤の隊長であるチェ・ヨンがここ…韓国にタイムトラベルして来たこと…

たまたまそこにいたのが自分であり、そのまま彼と共にタイムトラベルをして高麗時代で1年を過ごしたこと。彼を、チェ・ヨンを愛し、現代に残らずこの先の人生をこの人と共に高麗で生きていきたい…

そして今日、また開いた時空の扉をくぐり、死にかけていた彼の命を救うべく、現代へ戻ってきたこと…でもまたすぐに戻らなければならないこと、全てを話した。

黙って聞いていた二人の顔は、驚きに震えていた…とても今すぐに信じられる話ではない…映画の中だけの突拍子も無い話だ…

でも二人は知っている…ウンスは嘘が付けない子なのだと…

子供の頃からバカ正直で損ばかりしていた。嘘や曲がった事が大嫌い…いじめられている友達を庇って、喧嘩をして、怪我をしたこともある。真っ直ぐ育ってくれた自慢の1人娘だ…

その娘が真剣な表情で話してくれた話…心が叫んでいる。信じられない話だけれど、事実なのだと。

「ユ・ウンス!今の話…本当に事実だと信じろと?お前はこの後、またタイムトラベルをして高麗時代であの有名な大将軍チェ・ヨンの妻となり生きていきたい。今日が俺達との最後の別れだと言いたいのか?」

「信じられないと思う…私だって理解するまでかなり時間がかかったもの。でも事実よ…」

その時、パソコンの向こう側でインターフォンが鳴った。父が対応に出る。

「お母さん…ごめんね。産んでくれてありがとう…二人のこと大好きよ。彼ね…本当に優しい人なの…私幸せになるから。心配しないで…」

「ウンスや…もう2度とお前に逢えないのかい?」

「ええ…たぶん。そう何度も時空の扉が開くとも思えないから…」

向こう側が騒がしい…父が焦ってやって来た。

「ウンス!本当に警察が来た!お前が誘拐されたと…今とは違う服装と髪型の二人の写真を持って!本当なんだな!まずいと思って今外で待ってもらっている」

「それは1年前の私達の写真よ。今の私達はあの時から1年後の世界から来たの。警察が来たならもう行かないと・・・。お父さん、お母さん今まで本当にありがとうございました。親孝行も出来ずにごめんなさい。
彼と必ず幸せになるからね。さようなら」

もう、溢れてしまった涙を止める術など知らなかった・・・

インターホンがしつこく鳴らされる。

「ウンス!行くな!頼む、残ってくれ!行くんじゃない!

「お父さん・・・この子は一度決めたことは諦めずにやり遂げる、そして何を言っても曲げない子よ。知っているでしょ?ウンス、幸せになるのよ。チェ・ヨンさん、娘をどうか宜しくお願いしますね」

母の目からも涙がこぼれ落ちていた。

「ウンス・・・ウンスや、幸せにな。チェ・ヨンさん、娘を頼む」

「はい!父上、母上、己の命に変えましても」

入りますよ~!ユさん!?どちらですか?
警察が中に入ってきたようだ・・・

「パソコン切って!お母さん!二人共元気でね・・・」

ウンスは震える手でパソコンの電源を落とし、チェ・ヨンに身体を預け声をあげて泣いた・・・こんなに泣いたのはいつ以来だろう。

チェ・ヨンは、子供のようにしゃくりあげながら涙を流すウンスを腕に囲い、その涙が乾くまで抱き締めていたのであった・・・


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皆様こんにちは

この後は少しペース落ちます

昨日、爆睡しちゃいまして

7.5位までは終わってます



開京にも戻ってません

ごめんね~

年賀状やっと今終わりまして

今から蕎麦買いに行って来ます



お話、大丈夫ですか

つまらなくないですか?

心配です



あと7時間

とりあえず頑張りますね

コメントたくさんありがとうございます

ちゃんと読ませて頂いてます

お返事はまた後で

では、アンニョン