パラレルワールド 4 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

さあ、ウンス、次はどうする?

現代ではチェ・ヨンには頼れない

私が全て考えなくては…

サンゴジェから駅まで徒歩10分…

電車に乗り実家まで1時間半…

その間に警察はもう来ているだろうか…

あの時の私とチェ・ヨンは明らかに誘拐事件…

電話も警察に盗聴されて逆探知されちゃう?

映画の観過ぎかな?

どうしよう…

天門が閉じてしまったら

高麗の歴史が変わる…

ここなら人を殺めずに生きられる

だから天界へ一緒に行きましょう…

前に私がチェ・ヨンに言った言葉

今ならその言葉の重さがわかる

それはありえないことだ

チェ・ヨンと言う大きな大きな参謀の居ない恭愍王

チェ・ヨンの変わりに誰かがなれるのだろうか?

いえ…無理だわ

彼はここ現代の韓国…

永く続く歴史の礎の一端を

その双肩に担っている人

まだこれからやらなければいけないことが多すぎる…

必ず彼を高麗に戻さなければ…

タイムパラドックスによって

今の時代の流れも変わってしまうかもしれない

必ず…

戻してみせる





「イムジャ…大丈夫ですか?」
チノと別れ、そんなことを考えていたウンスを心配そうに見つめる…

「ええ、もう大丈夫よ…」

「先ほどの男はその…イムジャの…」

「恋人だった男かって?ふふ違うわよ。ず~っと昔からの友達よ。親同士が仲が良くてね…良くお互いの家に泊まったものよ。一緒にお風呂にはい…」

突然チェ・ヨンが立ち止まり痛いほどに強く手を握り締めてくる。

「男女が共に風呂に入るなど以ての外!それからその足の出た着物もなんとかなりませぬか?」

「えっ?ふふ…ヤキモチ焼いてるの?本当に小さい頃よ?あなたとはこれから一緒にお風呂に入れるじゃない。このスカート気に入らない?私…綺麗じゃない?」



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「そういうことでは!皆がイムジャを見ておるではないか。俺が睨むと皆目を背けるが…それに他の女人たちもあのように足を晒し…見ておられん!」
気付くと無意識に歩いていたのだが、ちゃんと駅に着いていた。

確かにみんなが見てるわね…ふふ私じゃないわ。あなたをね…
「チェ・ヨン、これをかけて!」

「イムジャ…真っ暗で何も見えませぬが…まあ、見えずともどうということもないが…」
 

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「うん!やっぱりあなたってかっこいい!これなら他の女の子の足を見なくて済むでしょ!私だけ見ててね。それからチェ・ヨン…あんまりキョロキョロしないで。堂々としてて」

「イムジャ!俺は他の女人など見ておりませぬ!」

良し!決めた…

「チェ・ヨン、こっち」

「えっ?この大きな動く箱に乗りイムジャの両親に逢いに行かぬのですか?」

「行かなくても話せるから…家まではかなりの距離があるのよ。あの箱に乗ってもね。その間に天門が閉じてしまったら困るから…やっぱりあなたは高麗に居なくてはいけない人なの。戻らないと時空の歪みで、現代までもが変わってしまうわ…だから」

「何を言っているのか良くわからんが、逢えずとも話せるのですか?それで本当に良いのですか」

「ええ…もともとあのまま高麗に居ようと思ったんだもん…話が出来るだけでラッキーなくらいよ。さあ行きましょう」






 


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