18.拿捕 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

チェ・ヨンは待った…

 

皆から奪った税…食いたくもない豪華な食事を口にし、テマンが来るのを待っていた。キムにはやはり…5人の護衛が付いていたのだが、こいつに引っ付き金を吸い上げるだけの奴らのようだ。まるで気合が感じられない。

 

来た…


テマンが何か言う前に“入れ”と中に呼び入れ、耳元で報告を聞く。聞かなくともテマンがここに来たことで、外の様子はわかるのだが…

 

チュンソクは、チェ・ヨンが自分を見て頷くのを確認すると、懐から書簡を取り出し読み上げる!

 

「キム・ソンミン!王命でござる!お前は国庫へ収めねばならぬ税を、地が貧しく不作だからと誤魔化しその全てを自分の懐へ入れ、税を逃れた罪は重く、財は全て没収の上、奪い取った民も全て元通りとする!良いな!」

 

「えっ?何を証拠にそのような事を…はっ!?始めからそのつもりでここに来たのか?おい!お前たち!やれ!このような時のためにお前たちを食わせているのだ!」

 

護衛の男たちが相手の度量を図るすべも知らずに、剣を抜く!その隙にキムがこの部屋を出てどこかに行こうとしていた。チェ・ヨンは前に立ちはだかる二人を一瞬の躊躇いの後…斬捨て、後を追う。

 

キムの入った部屋が開け放たれており、中に入るとキムが慌てて何かを持って逃げようとしているところであった。

 

「命が惜しければ、動くな!神妙に縛につけ!さもなくばこの場で斬り捨てる!」

 

「くっ!どうせ死ぬならお前も道連れにしてやる!」


と、すぐ横にあった火の灯っている油皿を倒すと、あっという間に火が燃え広がる。その中にキムは持っていた書簡を投げ入れる!


「燃えろ!全て燃えてしまえ!はははっ!」

 

「狂うたかっ!?」


恐らく裏帳簿であろうと、チェ・ヨンは慌てずに鬼剣で炎の中から取り出すと、足で火を消す。急ぎテマンやチュンソクたちもやって来て火を消そうとするが、あちこちに燃え広がって消える気配がない。

 

「水だ!水を持って来い!」チュンソクが大声で叫んでいる!

 

キムに火が飛び移る!


「うわぁ~!た、助けてくれぇ!」

 

チェ・ヨンはこいつをこんなに楽に死なせてやるつもりなどなかった…皆の20年以上虐げられてきた恨みをもって、陛下にきちんと裁いてもらいたかったのである。二人の間を分けるように燃え盛る炎に腕を突っ込み、キムを引き寄せ腰紐を切り、燃えている着物を脱がせる。

 

「大護軍!火が!」


チェ・ヨンの袖に燃え移った炎をチュンソクが素手で消しにかかる!そこへ迂達赤が水桶を持ち、家の奴婢達も連れ水を撒きようやく炎は下火になってきた。

 

「大護軍!お怪我は?」

 

「たいしたことはない。お前は大丈夫か?手を見せてみろ?」


いや…大丈夫ですと言うチュンソクの手を見ると皮が剥け、真っ赤に火傷をしてしまっていた…

 

「すまぬな…早く帰ってイムジャに診てもらってくれ」

 

「はい。大護軍…こやつらはどうしますか?」

 

「迂達赤数名を伴い、先に開京へ連れて行け!罪人用の馬車は途中で確保せよ!それまでは手足を縛り、この家の馬車で連れて行くが良い!ここに囚われておった者たちは家に帰してやるのだ。蔵の中に関しては、明朝捜索するものとする。一人見張りをつけておけ!この書簡を陛下にお渡ししてくれ」

 

「わ、わしの火傷は…ぅ診てくれぬのか?」

 

「ふっ!あぁ、お前を医員に診せるつもりなどさらさらないわ!己で招いた事であろう…今死んでおけばよかったと思うかもしれぬな…お前の罪は凌遅刑に値する…言い訳があれば、開京へ参ってから言うのだな。」

 

「チュンソク、他の奴らに任せて帰るぞ!お前は治療せねばならん。テマン!ヨンホ!村まで遠回りをして馬車を持ってきてくれぬか?ついでにあの村の者達を乗せて来てくれ」


 「はい!大護軍!」

 




「大護軍!上手くいきましたね」



このような急ぎ王命が欲しい時の為に、王が名を書き玉璽を押した紙をチェ・ヨンに託しているのだ。余程の信頼関係にあるのだと言えよう。もちろん、使わねばならぬ時はその旨を陛下には知らせてはあるのだが…


「あぁ、王命と言うた方が犠牲が少なくて済む…己を信頼して下さる陛下のお陰である… 」

 

********

 

村へ帰ると、ウンスが走って飛び出してきた。トクマンや、ファジャ…村の者たちも後に続き皆を取り囲む。

 

「イムジャ…只今戻りました。

 

暖かく細い体で飛びつくように大柄のチェ・ヨンを抱きしめ耳元で囁いた…


「お帰りなさい…怪我はない?」

 

その香を確かめるかのようにウンスの髪に顔を埋める。


「ん?焦げ臭い…ちょっと見せて?あっ!火傷してるじゃない!他は大丈夫?」

 

「はい、俺よりチュンソクの両手が…これを素手で消そうとしたので…」

 

「チュンソクさんも見せて?SDBね…真皮までいっちゃってるけど、浅いから10日ほどで治ると思うわ…出来るだけ水ぶくれは破らないようにしてね。二人共まず冷たいお水で冷やしててくれる?ファジャさん、ちょっと山に付き合ってもらって良いかしら?」

 

「イムジャ…どちらへ?俺が共に参ります」

 

「前にチャン先生に聞いた、お薬になる葉を探してくるだけよ。あなたは火傷を冷やしてて?」

 

「いえ、これだけは譲れない…このような夜更けに山など。俺が共に」

 

「ふぅ…心配性は相変わらずね!わかったわ。お願いします」


「あはは!もう勝手にして!本当にあんたは私が聞いていたチェ・ヨンその人なのかい?そういうあんたも人間らしくて嫌いじゃないけどね!ここは私らが見てるから、ほら行ってきな!」


「長、程なくして村の女人達もテマンと戻って参るはずだ」


「チェ・ヨン 大護軍様、何から何までありがとうございます」

 


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空には微かな上弦の月明かりが輝いていたのだが、木に遮ぎられ光の届かない暗闇…足元も覚束ずチェ・ヨンに手を引かれ、何度も転びそうになりながら黄色い花をつけたツワブキの葉を探す…

 

「イムジャ…やはり付いて来て良かった。あなたは夜目がきかぬのですから。」

 

「う、うん…明かりがない山の中って真っ暗なのね…黄色い花をつけた、このくらいの葉っぱなの。見える?」

 

「今探してます。あまり山の奥深くにはあなたを連れて行きたくないので。なければ明日に」

 

「しょうがないわね…あっ!あれそうかしら?」

と、行こうとしたウンスをチェ・ヨンが止める!

 

「しっ!動かないで!」

 

 

 

  

 

こんばんは

連休最終日いかがお過ごしだったでしょうか

 私は今日もだらだら

それから昨日Apple行ってきたのですが、日曜日はApple本体のサポートのメンテが入るとかで…

全国的にだそうです

修理交換は13時で終了しておりました

相談は20時までやってましたよ

なので行かれる方は電話してから行ったほうが良いです

結局私は初期化(自分で出来る)だけされに高速料金3000円払って帰ってきましたとさ   哀しい

でもさっき自力で直しました

私はズーム機能ONにしてまして

画面を3本指で3回タップすると拡大の画面が出てくるのですが

そこのフィルタをおかしなことにしていたらしく

やっと元の明るさに戻りました

 良かったよ~んこれで画面も死ななくて済むかな

 

ではアンニョン


追伸~

今日は小説の第2巻の一文が入ってます

どこかわかりますか

何度も読んでる方ならわかりますよね

大好きな一節です


ツワブキ(葉っぱを火で炙って火傷に貼ると良いそうですが…果たしてこの時代あったのでしょうか

{3C9F3AE9-EF33-4AC1-A1E1-D91CDFA4DD45:01}

ここで…皆様のお好きな韓国語はなんですか急に酔っ払いのはるがしゃしゃり出て参りましたよ
コメントお待ちしております