
¥500
Amazon.co.jp
地元の図書館の出入口付近に、
「リサイクル
コーナー」というのがあって、この本が置いてありました。それをちゃっかりいただいてきちゃいましたよ。

文庫はまだ出たばっかりなのですね。ラッキー

不妊医療の最先端技術の発展とそれに伴い、
現実的にありそうな、
しかしあってはならない部分も含めて、
社会的・倫理的見地から潜む問題点をえぐった作品となっています。
子どもが欲しいのにできないという【不妊】には、様々な原因があります。
もちろん肉体的要素がその大半ですが、
精神面が影響していることも【不妊】には多くみられます。
普通の病気なら、悪い部分を見極め、投薬や手術などによって治癒を目指しますが、
不妊の場合、その原因が複数に亘っている場合も多く、
物理的治療には成功しても【妊娠】という結果に結びつかないこともあります。
そういう意味でも、不妊治療中の女性には、
先の見えないトンネルに迷い込んだしまったように、
深くて暗い悩みを抱え込んでしまい、精神的に参ってしまうことも少なくありません。
この小説には、いろんな事情をかかえた女性が出てきます。
主人公で「クール・ウィッチ」と呼ばれる、産婦人科女医の理恵。
理恵が担当する4人の妊婦たち。
理恵は【顕微鏡下体外受精】という不妊医療の最先端技術を有する医師です。
産婦人科の医師として妊婦を診て赤ちゃんを無事取り上げるだけではなく、
妊娠する以前からその女性達と深く関わっており、
倫理上問題の多いその領域にまで、手を染めていきます。。。
実はワタシ自身、かつてベビー待ちの時期が長く、
不妊治療で通院をしていた経験があります。
「子どもが欲しい」という思いに囚われ、
長く苦しい時代を経験したからこそ、
一概に批判や否定ができないこともあって、読みながら複雑な思いが錯綜しました。
この作品も映画化
するようですね。主人公の理恵を菅野美穂さんが演じられるそうで。
劇場で観るかどうかは、ビミョーだけど

DVDやTVなどでは、是非観てみたいなぁと思えました。
興味深い作品です。