この春開かれたプロ棋士とコンピューター将棋ソフトの5対5の団体戦「電王戦」を200万人がニコニコ動画でみた。棋戦を超えた「人間対機械」という意味合いに関心も高まったのだろう。
結果は棋士側の1勝3敗1分け。チェス王者がソフトに敗れてから16年。より複雑な将棋でもついに人間が負かされる時代がやって来た。本書はこの戦いに参加した棋士やソフト開発者らの証言集だ。
将棋ファンである作家の宮内悠介や海堂尊、漫画家の柴田ヨクサルらによるインタビューが秀逸だ。技術面だけでなく、哲学的な質問も次々とぶつけ、次第に選手たちの精神世界をあぶり出していく。
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年々電王戦の話題は大きくなって来ていますね。本書はその電王戦について書かれた本です。
棋士の方々と技師の方々のプライドを掛けた戦い。見ているだけでも緊張感が漂う勝負でした。
今後いつ機会が人間を超えてしまうのか、それまでどのように人間が戦うのか。これから先も見逃せないドラマがたくさんできると思います。そのための予習として本書を手にとって見るのも良いかと思いますよ!
ドキュメント電王戦―その時、人は何を考えたのか
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2013101300004.html
