「親業」という言葉を聞いたことがありますか?
言葉通りにとれば「親の仕事」ですが、
「親業」が意味するのはアメリカの心理学者、トマス・ゴードン博士が創設した
「親業を効果的に行うための教育プログラム」のことです。
正式には「親業訓練」(P.E.T.: Parent Effectiveness Training)と言います。
今日は「親業」で提案されている
「コミュニケーションを妨げる12のロードブロック」を紹介
これは私が息子の小学校のPTA講演で初めて知って、
ものっすごく衝撃を受けたものです
例として、
子どもが
「宿題やりたくないなあ・・・」
と言ったとします。
それに対して、
親のあなたはどのように反応しますか??
(『親業』pp.46-51参考)
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「そんなこと言っていないで早くやっちゃいなさい」 →命令・指示
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「夕飯までに終わらなかったらデザートなしね!」 →注意・脅迫
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「先にやるべきことをやってから、好きなことはするのよ」 →説教・訓告
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「学校で終わらせてきたら?」 →忠告・解決策
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「宿題って、ちゃんとやっておくと必ず力になるよ」 →講義・論理の展開
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「宿題やりたくないって言うなんて、まったく手のかかる子だな」 →批判・非難
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「そうね、やりたくない日もあるよね」 →賞賛・同意
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「宿題すらやれないなんて、幼稚園生なのかな」 →悪口を言う、ばかにする、辱める
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「算数が難しいと感じてるんでしょ。だからやる気が起きないのね」 →分析・診断
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「お父さんも、宿題はいやだったなあ」 →激励・同意
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「どうしていやなの?」 →質問・尋問
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「ま、今はいいからやる気になったらやったら?」 →他へ注意をそらす
これらのセリフは、すべて「コミュニケーションを妨げる」とされるものです。
…私がここまで聞いて思ったのは
「じゃあ何を言ったらいいの?!」
ということでした。
これを言うなと言われたら、何も言えないわ・・と
ちなみに、親業ではこれらのセリフを禁止しているわけではないです。
ただ、相手が問題を抱えている
(宿題に対して嫌な気持ちを持っている)時の話の仕方としては、適切ではないと。
親業訓練では、
「相手が問題をかかえている(困っている)時」
の話のしかたを実際に練習します。
(自動車の教習みたいな感じ!)
あと、なぜ12のロードブロックがコミュニケーションを妨げることになるのか、
についても考えました。
私はこの最初の講演を聞いて、
私に親業は必要な物だなあと痛烈に感じたので
実際に講座を受けに行きました!
まだまだマスターするには時間がかかりそうですが、
とりあえず困った時に立ち返られる安全基地みたいな感じです
理論を知って
こんなことも知らずに子育てや教員をしていたのか、とちょっとショックですらありました。
教習所行かずにいきなり運転してたら事故の可能性増えますよね。
そんな感じで以前の私の子育ては日々事故ってたんです、今思うと。笑
(怒ってる息子に対し、火に油を注ぐのは日常。。)
これからも練習を続けて親業使いこなしたい!大きな目標ができました〜!
また講座行ったら感想アップします。