エクスクラメーションマークを口角の泡とし
空白は空白
心から零れた侭の言葉を
何処にも付着せぬインクと化さして
微温湯の電子に刻み付けた積もり

私にはわかる、
私と似た言葉を紡ぐ貴女

安直、短絡、無神経
他者の悲劇が己の感動と化すまで
心から滴る侭の言葉を
泥も体液も拭わぬままの生の言葉を
皆が待ってるあの世界へと
埋もれさせて

波間に流されて

声が届くまで
声がささくれるまで
叫ぶまで
して
それでも届かない
それではもっとと
身を絞らせて

愛されたい
壊されてまで
愛されたい
潰してまで

内へ内へと描く
不毛な螺旋を
どこかで永遠と取り違え
きっとかの電子の微温湯で
慰められるのを待っている
そんな貴女の物語を
私は面白いと思った
大人たちに批判されても
それが貴女たちのスタイルなら
思う存分浸れば良い
いつか蝶と成り羽ばたくならば
そんな過去も悪くない