唇フィラーに関する偏見として、最後の「凸凹/でこぼこ」についてお話ししたいと思います。

 

美しい唇にはいくつかの条件があります。
その中でも、上唇と下唇の下線や上線の滑らかさ(even)は非常に重要です。

 

 

基本的に上線と下線は滑らかに繋がっていなければならず、凸凹してはいけません。
しかし、フィラー施術後にしばしば凸凹(uneven)な結果が見られることがあります。

 

下唇右側の凸凹の例

 

上唇下線の凸凹の例

 

唇の施術で凸凹が生じるのは避けられないのでしょうか?

 

答えは「いいえ!」です。
しかし、唇フィラー施術後に凸凹感が生じることはあります。

 

唇の施術で凸凹感が生じる理由は、
ほとんどの場合、フィラーの注入位置が表面に近すぎるためです。
したがって、フィラー注入位置を少し深く調整することで、凸凹感はかなり予防できます。

 

しかし、時にはどうしても唇の表面に注入しなければならないケースもあります。
以下のように整理できます。

 

<凸凹感が生じやすい唇のタイプ>

  1. 上唇に縦じわが強い唇
  2. 唇の左右の非対称(高さ差)がひどく、唇の上下幅が小さい方
  3. 下唇の巻き込みがひどい方(特に、下唇右外側)
  4. 唇粘膜が非常に薄い場合
 
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施術後に凸凹が生じやすいケース (1)
上唇に強い縦じわがある唇 → 凸凹がよく生じる
 
施術後に凸凹が生じやすいケース (2)
左右の高さ差がひどい唇 → デザインの完成にこだわりすぎて凸凹が生じる
 
施術後に凸凹が生じやすいケース (3)
右外側の巻き込みがひどい唇 → デザインの完成にこだわりすぎて凸凹が生じる
 
最後に、施術上の問題ではなくても、フィラー注入後に凸凹が生じる方がいます。
つまり、先天的に唇の粘膜が非常に薄い場合でも、表面にフィラーが透けて見えることや、凸凹感が生じることがあります。
唇デザインの輪郭を整えたり、ボリュームを加えたりする場合、必然的に唇粘膜の表面にフィラーが注入されることがあります。
この場合、フィラーが透けて見えたり、凸凹が生じたりすることがあります。

上記の4つの唇タイプでは、凸凹感が生じやすいです。
もちろん、デザインを考慮せず、深く注入すれば凸凹感を防ぐことはできますが、表皮に注入しなければデザインが完成せず、患者の期待を裏切ることになります。
 
<でこぼこを防ぐ方法>
 
結局のところ、妥協しなければなりません。

でこぼこ予防 vs デザイン完成度の向上

 
この2つを最大限考慮し、状況に応じて施術者が施術に臨むべきです。
また、凸凹感を予防するために、できるだけ粒子が小さいフィラーを使用し、
モノフェージックフィラー(ジュビダーム、ベロテロ、チャウムフィラー、レスチレンキスなど)
バイフェージックフィラー(一般的なレスチレン、パーフェクタ、イヴアルなど)を優先的に使用します。

さらに、施術者のテクニックにおいてマッサージやモールディングは凸凹感予防に非常に重要です。(feat. モールディングが最も重要です。)
 
参考>
バイフェージックフィラーが唇に常に良くないわけではありません。
バイフェージックフィラーは唇の輪郭を整えるのに優れています。
唇デザインがよりきれいに仕上がります。しかし、凸凹感が長く続き、異物感が出ることがあります。
 
凸凹感は十分に予防できます。
施術者の慎重さと適切な材料選択、
凸凹が生じやすい部分では適切に妥協しながら施術を行うことで、
唇フィラー施術の最大の欠点である凸凹感を十分に克服することができます。
 
唇の下線と上線を滑らかにデザインする