リフティングレーザー施術を初めて受ける方々は、かなり高い期待を持っている場合が多いです。
ネットで広まっている写真を見てみると、非常にドラマチックな効果が示されているからです。
もちろん、皮膚の状況や顔の脂肪量、皮膚の厚さなど、すべての状況が選んだ施術に完璧に合致すれば、一度の施術でドラマチックな効果を得ることもあります。
しかし、そんな状況は少ないのが現実です。
ですが、今回紹介するプロファウンドは少し違います。
ウルセラやサーマジなどの高価なリフトアップよりも、より強力で確実な効果を示します。
だから、顔のリフトアップ効果を示すレーザーリフトとも呼ばれています。
しかし、デメリットも非常に明確です。
誰にでも、どんな状況でも受けられる施術ではないのです。
今回は、プロファウンドについて詳しく見ていきましょう。
プロファウンドとは?
プロファウンドは、アメリカのケンデラ社が開発した侵襲型高周波リフト機器です。
ちなみにケンデラ社は、ピコウェイやジェントルマックスなどのプレミアムレーザー機器を製造する世界的な美容機器会社です。
1秒ごとに10回皮膚の内部の温度を測定し、コラーゲン再生に最も適した67度を正確に維持することで最適な効果を示します。現在市場に出ている高周波ニードル機器の中で唯一、温度調整が可能な機器で、唯一FDAの認証を受けた機器です。
写真のように、6mmの長さを持つマイクロニードルが2mmの深さで侵入し、この時67度の熱を3〜4秒間保持することでコラーゲンの再生を最大化することが施術の目的です。
理論的には、現在施術可能なすべてのリフティング機器の中で最も優れた効果を示します。そのため、ウルセラやサーマジを受けた方々がさらに劇的な効果を求めて選ぶ施術でもあります。
プロファウンドのデメリットと副作用
プロファウンドはまず高価です。ウルセラやサーマジと同様に、機器だけでなく消耗品(チップ)自体が非常に高価なため、施術料金が高くなります。しかし、ドラマチックな効果と比較すると、高価な料金は大きなデメリットとは言えません。
最大のデメリットは、あざとむくみです。プロファウンドを受ければ避けられない症状です。
ウルセラやサーマジとは異なり、プロファウンドは皮膚内部(1~2mm)に針が入る施術です。
皮膚の真皮層まで侵入した針が67度の高周波熱エネルギーで熱凝固点を作り、抜け出します。
この過程で程度の違いはありますが、むくみとあざが避けられないのは事実です。
平均的に1〜2週間ほど気になるくらいのあざが残ると考えてください。
こんなに刺激の強い施術なら
副作用の症状も深刻そうだけど?
あれだけ刺激的な施術だと、副作用の症状も深刻だと思われます。
しかし、研究結果を見ると、脂肪組織、血管、汗色、皮脂腺、毛包など皮膚の付属構造には全く問題が発生していないことが確認できます。そして、コラーゲンやエラスチンなどの弾力繊維は正常に再生されています。
これだけ効果と安全性の面では立証された施術なので、あまり心配しなくても大丈夫です。
ただ、昔のウルセラ、サーマジと同じようにチップの値段が高い施術に常に現れる現象があります。再生チップです。
再生チップ使用時、やけど、色素沈着、真皮陥没、硬化症、感覚低下などの副作用症状が現れることがあります。
この部分だけ覚えて施術前に確認していただければ、上記のような深刻な副作用は経験しないと思います。
プロファウンドに適したタイプ
先ほども言った通り、プロファウンドは誰にでも適した施術ではありません。
わざわざプロファウンドを選ばなくても、他のリフトアップ施術で十分に効果を得られる場合も多いです。
常に、どの施術が自分に適しているかを選ぶことが非常に重要です。
プロファウンドが必要な状況は以下の通りです。
1. 顔面巨像をしたいが切開手術が怖い方
40代以上の方で皮膚のたるみがひどい方は顔面リフトを考えることができます。
しかし、手術は結果が確実ですが、過程が非常に大変で負担が大きいため、
これが気になる方にはプロファウンドが非常に良い選択肢となります。
2. ウルセラやサーマジで満足できなかった方
この状況は2つに分けることができます。
大きな期待を持ってウルセラやサーマジを受けたが、思ったほど効果が良くなかった方
ウルセラやサーマジを継続して受けてきたが、もうリフトアップ効果が現れなくなった方にはプロファウンドが解消の手助けとなります。
3. 一度の施術で確実な効果を得たい方
小じわが多い、頬のたるみが深い、あごラインが崩れた、顔の脂肪が多い、または少ないに関係なく確実な効果が得られ、維持期間も非常に長いです。
効果は通常2週間後に感じられ、1年以上の維持期間が見込まれます。
若いのに弾力が気になる場合
プロファウンドはどうか?
もちろん、若い方でもプロファウンド施術を受けることができます。ただし、プロファウンドが必要ない場合がほとんどです。
すべてのリフティング施術の原理はコラーゲン再生による皮膚の弾力増加です。
しかし、皮膚のコラーゲンは年齢を重ねるごとに減少します。20代の頃が100%なら、40代では70%、60代では40%といった具合に、徐々に減少します。ですので、20代にはプロファウンドのような強力な施術が必要ないことが多いです。
ほかの施術でも十分に効果を得ることができるからです。
施術の種類は非常に多いです。プロファウンドがリフティングレーザーの最終兵器だからといって、誰にでも最高の結果をもたらすわけではありません。すべての施術は、その目的と個人の肌タイプに合わせて選ぶべきです。この点をしっかりと覚えておいてください。