彼と付き合い当初はまだ子供達も幼くて、
私は一日でも早く家族になろうと画策していたから、再婚に首を縦に振らない彼に焦った。
子供が次々と巣立っていく今になれば、
そんな過去の目論みも消え、余程私が私として終焉をどう迎えるのかに興味がある。
仕事は好きを第一に選んだから、
定時の生活を送る億劫さを除けばあらかた満足。
本音としては週5日でなく、もっとセーブして働いていきたい。
離婚当初は、こんな心持ちになれるだなんて思わなかった。
あの時は、子供達をひとりで育てていく圧から逃げたかった。けど、逃げてひとりになって後悔する人生は歩みたくない、その一心でやってきた。
子育ては、過ぎてみたら思っていたより短くて。
ちょっと拍子抜けする。
過去の自分にそう教えてあげたいけど、
あの時の私は10年後だなんて、遠い遠い先の未来。言われたところで何も響かなかっただろう。
アマプラで過去に見た
を、今度はEコミックで読んでる。
ひとつひとつの話は『救い』も『感動』もほとんどない話で、
だからこそそれぞれの死がリアル。
そう、ドラマティックにみんなが終焉を迎えるわけではないと実感できる。
私が数少ない葬儀に出て思うのは、
葬儀はその人そのもの。
生きてきた様々がみてとれる。
死んでしまえば生きてる人達の感想なんて多分関係ないんだろうから、
その日までを生きれば良い。