ぱぱん99号の日々あれこれ -383ページ目

何によって憶えられたいか

 おなじみ、ドラッカー先生の言葉です。

 ドラッカー先生は読者に対し、「あなたは、(世の中や人々に)何によって憶えられたいですか?」ということを言っています。

 ドラッカー先生の数々の著書を翻訳している、上田惇生先生の訳では、「覚えられたい」ではなく、「憶えられたい」という漢字を当てています。
 つまり、世の中や人々に、何を持って記憶され続けたいか?ということですね。

 その中の逸話です。


 ドラッカー先生があるとき、かかりつけの腕のいい歯医者にこう尋ねました。
 
 「あなたは何によって憶えられたいか?」

 その歯科医はこう答えたそうです。

 「あなたを死体解剖する医者が、この人は一流の歯科医にかかっていたと言ってくれることだ」

 と。

 もちろん、ドラッカー先生は、この歯科医の思いを、著書で絶賛しておりました。
 つまり、食べていくだけの仕事しかしていない人と、志を持って仕事をしているの人の差が、あまりにも大きいものである・・・・とのことです。。。

 さらに、このような志を持つ人は、自然と、『自らに責任を持たすことができる』と言っています。それにより、さらなる成長を得ることができるのだ・・・と。

 
 仕事ではなくても、自分の生きたあかしを、どのように残しておくか・・・それを常に考えながら生きていくことの重要さが感じられる話でありました。

 私も何か記憶にとどまることをやり遂げたいと思いますね。。。それが会社勤めの仕事を通してなのか、それとも全く別のことなのか・・・・。

 30歳も半ばを過ぎ、少し本気で、そのようなことを考えてみる時期なのかもしれません。


 ところで・・・私はこの歯科医が話した表現、とても大好きです。ウィットに富んでいるというかなんというか・・・。
 このような表現を、サラッと言える大人になりたいものです。