誤解を招く・・・ | ぱぱん99号の日々あれこれ

誤解を招く・・・

 先日見た某TV局の某番組で、ビジネスホテルが、熾烈な「朝食サービス」割り箸の向上を競っているという話がありましたが・・・



 その中で、某チェーンホテルでは、全国のホテルで、その土地の「ご当地豚汁」を朝食サービスとして出すことにしているようです。


 そのうち、札幌のホテルでは、ご当地ものとして、「ミルク豚汁」おうし座なるものを作って出していました汗


 北海道をイメージさせるものとして、料理長が考えて作ったそうなのですが。。。



 

 ずいぶん前から思っているのですが、やはりその土地を連想させやすいものとして、「食べ物」があると思います。


 私の生まれ故郷、北海道ですと、「ラーメン、ジンギスカン、じゃがいも、カニ」などというと、すぐ北海道を連想できると思います。

 私としては、地元に住んでいる人々が、普段当たり前に口にしている食べ物こそ、もっともアピールする材料になると思うのですが。。。。

 


 ですが、どうも北海道の食べ物は、観光ビジネスや食ビジネスにおいては、いろいろ着色されすぎているような気がしてなりません。。

 上記のミルク豚汁なんかも、安直に、「北海道=牛乳」ということで、「北海道をイメージさせやすい」だけでありますが、絶対にそんな豚汁なんぞ、地元民は作りませんし、食べません。


 単なる「創作料理」でしょう。


 そんな創作料理で、北海道の食べ物に対して、ゆがんだイメージを与えてほしくないですね。。。


 


 もっと最たる例ですと、北海道の人は普通、味噌ラーメンラーメンに、コーンやカニかに座やほたてなど、入れません。


 特にラーメン+コーンなんて、明らかに観光や食ビジネスなどが作り出した、「創作」であり、逆に今では、それが「普通」としてとらえられ、北海道の、主に観光客相手のラーメン屋では、味噌コーンラーメンなどのメニューが存在します。



 逆に「いくら」なんていうのは、北海道民にとっては、ちっとも高価な食べ物ではなく、秋から冬には、各家庭で筋子からいくらの醤油漬けを、お母さんが作り、食卓にどんぶりに入れて並べて、ほとんど「ふりかけ」のごとく、ご飯にかけて食べます。

 

 #なので、私としては、「いくら丼」なるものに、数千円払って食べる気が知れません・・・。

  いくらなんて、原価はとっても安いんですから。。。



 どうせビジネスホテルでご当地朝食を出すのであれば、


 「朝からいくらを食べて、元気に仕事しよう!パンチ!


 のほうが、よっぽど北海道の地元民らしい食事になりますけどね。。。



 北海道は全国でもトップクラスの食の宝庫なんですから・・・

 変なイメージを作り出してほしくないなぁ・・・