誤解を招く・・・
先日見た某TV局の某番組で、ビジネスホテルが、熾烈な「朝食サービス」の向上を競っているという話がありましたが・・・
その中で、某チェーンホテルでは、全国のホテルで、その土地の「ご当地豚汁」を朝食サービスとして出すことにしているようです。
そのうち、札幌のホテルでは、ご当地ものとして、「ミルク豚汁」なるものを作って出していました
北海道をイメージさせるものとして、料理長が考えて作ったそうなのですが。。。
ずいぶん前から思っているのですが、やはりその土地を連想させやすいものとして、「食べ物」があると思います。
私の生まれ故郷、北海道ですと、「ラーメン、ジンギスカン、じゃがいも、カニ」などというと、すぐ北海道を連想できると思います。
私としては、地元に住んでいる人々が、普段当たり前に口にしている食べ物こそ、もっともアピールする材料になると思うのですが。。。。
ですが、どうも北海道の食べ物は、観光ビジネスや食ビジネスにおいては、いろいろ着色されすぎているような気がしてなりません。。
上記のミルク豚汁なんかも、安直に、「北海道=牛乳」ということで、「北海道をイメージさせやすい」だけでありますが、絶対にそんな豚汁なんぞ、地元民は作りませんし、食べません。
単なる「創作料理」でしょう。
そんな創作料理で、北海道の食べ物に対して、ゆがんだイメージを与えてほしくないですね。。。
もっと最たる例ですと、北海道の人は普通、味噌ラーメンに、コーンやカニ
やほたてなど、入れません。
特にラーメン+コーンなんて、明らかに観光や食ビジネスなどが作り出した、「創作」であり、逆に今では、それが「普通」としてとらえられ、北海道の、主に観光客相手のラーメン屋では、味噌コーンラーメンなどのメニューが存在します。
逆に「いくら」なんていうのは、北海道民にとっては、ちっとも高価な食べ物ではなく、秋から冬には、各家庭で筋子からいくらの醤油漬けを、お母さんが作り、食卓にどんぶりに入れて並べて、ほとんど「ふりかけ」のごとく、ご飯にかけて食べます。
#なので、私としては、「いくら丼」なるものに、数千円払って食べる気が知れません・・・。
いくらなんて、原価はとっても安いんですから。。。
どうせビジネスホテルでご当地朝食を出すのであれば、
「朝からいくらを食べて、元気に仕事しよう!」
のほうが、よっぽど北海道の地元民らしい食事になりますけどね。。。
北海道は全国でもトップクラスの食の宝庫なんですから・・・
変なイメージを作り出してほしくないなぁ・・・