康子に誘われたテニスコートにでかけた。
テニスウエアを着てラケットを持ちいかにもテニスプレイヤー
といういでたちだった。
その日から康子の信彦に対する特訓が始まった。
「まず、ラケットの持ち方を言うわ、ソフトテニスと違って
硬式はこう持つのよ」康子は信彦の手を取りながら
教えた。康子も夫以外の男性の手を支えて緊張した。
次に、ラケットのガット面の使い方が、ソフトテニスと
違って両面を使うことを教えた。
ともみはなぜ、ぶさいくな信彦に康子が親切すぎるのか
少し分からなかった。
「まず、ボレーの練習、新米は前衛からが入りやすい」
信彦は康子の言われるままに従った。