私が昔働いていた病院はそれはそれは限りなくブラックな病院でした。
・生保の患者さんを受け入れまくる。
・30年以上いる患者さんばかり
・OTは金稼ぎの道具
・病院で経営する売店を作り買い物させる
こんなものではないですが(笑)
ほんとひどい病院でした。
そんなところで主人と出会いました。
ほんと看護師も最悪で、話もしたくないくらいでした。でも主人だけは、他の人と違いキラリと光るものがありました。
そんな主人がここで働き続けるのは勿体無いし、いつか看護師の仕事を嫌になるのではないかと思って心配していました。
そんな時、大きな病院から移って来た教育師長さんが今の職場を主人に勧めました。
教育師長さんを以下Aさんと呼びます。
当時30代後半で、転職なんてと自信なさげでしたが無事試験も合格し翌年の春に今の病院に移りました。
今は昇任試験にも受かって少しだけ偉い人になりました。
あの時主人にAさんが声をかけてくれてなかったら今の主人はいないし、看護師をしている主人を見れなくなっていたかもしれません。
Aさんはいわば、私たちの恩人です。
転職したことで、住む市がAさんと同じになりました。
たまにお店で偶然会ったりして近況を報告していました。
最後に会った時Aさんは、
「〇〇病院に行くことにしたんじゃ。看護師を育てるために。」
と明るく話していました。
やっぱりこの人は人を育てたり、人に道を示すのが生きがいであり天職なんだなと感じました。