子供が生まれてからずっといいお母さんになりたかった。



いいお母さんになりたいというより

自己肯定感のある子供になって欲しかった。



そのためには、いいお母さんでなければ・・・って

ずっとずっと思っていたみたい。



自分の自己肯定感が低かったから・・・。

もっと愛されたら、自分は自分でいいって思えたのに、

ずっとそう思って生きてきた。

何年か前までは。



親も親なりに愛してくれていたんだってわかって

自分の中でそういうことは溶けていたのに

いいお母さんになりたいって思いは

ずっと持ち続けていたみたい。

心の奥底でひんやりとした下敷きみたいに

張り付いていて。



自分と一体化していて

自分でも気がつかなかったけど。



子供のために~しなければ、とか

子供のせいで犠牲になっているって

思いがぬぐい去れない根っこには

いいお母さんになりたいという

私の欲求がずっと栄養を送り続けていたからだった。



いいお母さんという幻想を

やっと手放すことができる時がきた。



それも欲望であり、エゴだったんだと

あらためて思う。



またひとつ身軽になった。