私が一昨年、東京まで行って受けたセミナーでご一緒したお友達まるちゃんが「うたよみタロットセッション」を始めました。


まるちゃんは、波瀾万丈な人生経験と、とてもオープンであったかハートの持ち主です。

どんなこと話しても受け入れて、「それはこうだから・・」とわかりやすく説明してくれます。


そんなまるちゃんが、詩作の才能を生かして、タロットを引いたイメージとその人へのチャネリングから詩や物語をつくるセッションを始めました。


その人のその時のテーマが、本人に話を聞かずともわかって、それが詩や物語になって紡ぎだされてくるのです。


先日、私もモニターで作っていただきました。

世界にたった一つの私のための詩(物語)、どんなものが生み出されてくるのかとても楽しみにしていましたが、私のは、絵本になりそうなかわいい物語です。


でも、今の私のテーマ「自由」について、そして、「愛」について描かれているのです。

絵本のような物語だけれど、深いです!


タロットを使ってこんなことしている人はあまりいないと思います。

セッションと言う名前が付いているとおり、その詩や物語を読んで、癒されたり、力づけられたりセッションのような効果があるようです


傷んでいるところをほじくり返すのではなく、

よしよしするわけでもなく、

真綿のお布団をかけられて、元気になるのを待ってくれるような

さりげなく見守っている母のようなセッションです。


詳細はこちらをご覧ください。↓


http://ameblo.jp/paapfunky/entry-11156749086.html



私の物語はこちらです ↓



~幸福の猫~



ぼくはいつも自由な猫

すらりとしたからだ 真っ白い毛並み 幸福を招くオッドアイ

尖った耳と 透き通る立派なひげを持ってる

ぼくはたくさんのひとに愛されていて

みんながぼくのこと 飼い主だと思ってる


ぼくはただ街を散歩して いいにおいがするところに立ち止まったり

出会ったひとに軽く挨拶をしているだけなんだけど

誰もがぼくに 何か話しかけて来たがるんだ


寂しがりで いつも泣いてばかりのみなしご坊やや

嘘やうわさ話のときしかおしゃべりになれない貴婦人

忙しすぎて ひとりごとも言うひまのない やもめ医者

完璧で 誰からも助けてもらえない 美しい女教師



神様に熱をあげすぎて つま先の冷え切ったかわいそうな神父



みんながぼくだけに 猫なで声でこう言う

「愛してるのは おまえだけだよ」って

そしてぼくを銀の檻に囲おうとしたり

首にリボンを結んで繋ぎとめようとしたり

上等な魚で釣って 芸をさせようとしたり

いつも 失敗するけどね

そして また ぼくにこう言う

「おまえをいちばん 愛しているよ」 って


ぼくの耳とひげは そのことばのほんとうの意味を知ってるよ

それは 中身をごっそり空っぽにして こう呼びかけている

「わたしを愛して」

「ここにあなたの愛を注ぎ 満たして」 と

なんだかとっても奥底から聞こえてくる 悲しい響きさ


でもぼくは自由な猫だから それをさっと飛び越えて

向かいの塀に乗り移るんだ

そっから振り向いて「にゃあ」って返事だけするよ

そうすれば みんなちょっと安心した顔でこう言う

「またおいで 可愛い猫ちゃん」



ある日 ぼくがそんな調子で 街を散歩していたら

小さな家の窓に とっても素敵なヘーゼルの瞳を見つけたんだ

その持ち主は 銀の短く刈りこんだ毛並みがとっても素敵で

それなのに似合わない真っ赤な首輪をはめて

物憂げにこちらを見つめてきた


「やあ、どうしたんだい」

ぼくが話しかけると 彼女は答えた

「あなたはいいわね 自由で楽しそうで」 って


「きみは自由じゃないの?」

「だって見てのとおり、つながれているでしょう」

「そんなのすぐに抜けられるのに、どうして逃げないの?」

「そんなことをしたら飼い主さんがかわいそうでしょう」

「どうしてかわいそうなの?」

「わたしをとっても愛しているから。

 いつも言うの  じっと話を聞いてくれるのは、お前だけだ

 愛しているのは、お前だけだよ 

 ずっとどこへも行かずにそばにいておくれ って」


「きみはその通りにして しあわせなの?」

「もちろん飼い主さんのしあわせは わたしのしあわせよ。

 わたしたちは愛で結びついているから。」

「でも 顔色わるいよね」

「そうかしら 外のひかりにあたっていないからかもね・・」

「その変な首輪がきついんじゃない?」

「そうかしら だから胸がくるしいときがあるのかも・・」


ぼくはピンと来たよ

彼女には 気分転換が必要だ

すぐさま悪趣味な首輪を外して 外に連れ出してあげた

そうしていつもの散歩コースをごあんない

本音を言えばきれいな連れを みんなに自慢したくってね


ぼくの飼い主さんたちはみんな 彼女のヘーゼルのひとみと銀色を うんと褒めたよ

「なんて気品があるんだろう お前のお嫁さんにぴったりだね!」 って

ぼくはとても鼻が高くて 彼女も恥ずかしそうに笑ってた

そしてお祝いの魚をもらったら 二人で早々に退散さ

楽しい時間って大切にしなきゃ あっという間だからね


秘密の原っぱで美味しく頂戴してるとき

彼女は不思議そうにたずねたよ

「あのひとたち あなたを愛してるって言うのに どうしてこんなに自由にしてくれるの?」

「そんなの かんたんなことだよ」

ぼくはフガフガ食べながら答えた

「ぼくは あのひとたちの話はちゃんと聞いてあげるけど

 ぜんぶを言うとおりにはしないんだ。それだけのことさ。

 愛は結びつきなんかじゃないんだよ」


「どうして?いつもきちんと結んでいないと、ほどけてしまうんじゃないの?」


「そんなのはきっと 愛じゃないよ
 
 愛はぼくの手をとりもするし 離しもするものなんだよ

 そうじゃなきゃ、ぼくはこんなに自由でしあわせではいられない!」


お腹いっぱいになったぼくは 花にとまる蝶を追いかけた

昨日はまだつぼみだったのに 可憐な黄色に咲いて揺れている

「やあ、きれいだね!」

「ありがとう、次の満月が来るまでこうしていられるから また会いに来てね」

花はその顔いっぱいに笑った


ヘーゼルの彼女はだまって何か考えていた

さあーっと風が原っぱを駆け抜けて 木の葉が散った

赤いのや緑のや 虫食いの乾いたのを巻き上げて

そしてぼくら一緒に 空を見上げたんだ


はるか上の真っ青なキャンパスに風と雲が出会って ずっとかたちを変えてゆくのを眺めてた

雲はぼくの毛並みみたいな真っ白一色で

穴だらけのチーズの形になったり、 さっき食べた魚の骨のマネをしてみたり・・

やっぱりぼくと一緒で、ずっと同じでお行儀よくなんて まったくするつもりはないんだ



「ーああ、 わかったわ」

ずっとだまっていた彼女が 小さくつぶやいた

ヘーゼルのひとみを針のように細めて


「あそこに愛があるのね。
 
 あの蝶々とお花みたいに、 あの風と雲みたいに、

 そのときそのときが 絵に描いたみたいにすてきで美しいものなのね。」


ぼくはなんだかとってもうれしくなったよ


「そう、今のきみと ぼくみたいにね!」


いつまでも彼女と話したかったし はねまわりたかった

けれどもうそろそろ 彼女の飼い主が昼寝から目覚めるころだ


彼女を小さな家まで送り届けて ぼくは別れた

彼女 外れたときにちょっとばかになっちゃったゆるい首輪をつけて

窓越しのぼくにウインクした

ヘーゼルのひとみがきらって光って とっても魅力的だった


ああ ぼくはいつもに増して 自由でしあわせなきもちさ!


こんどは一緒に海に行こう

波と砂が出会って描く きれいな模様を彼女に見せてあげるんだー。