なるべく体にいいものを食べたい思いで、ずいぶん前によつ葉さん(関西よつ葉連絡会)に入りました。

今も毎週野菜や大豆製品(お豆腐など~とってもおいしいです!)など届けていただいています。


今週注文するカタログの中で、とても共感できるコラムがありました。

高知県生産者連合 松林直行さんが書かれたコラムです。


生態系の頂点は・・・


地球に住む多種多様な生きもののつながりを、ピラミッド型の「生態系」というものに分類整理し、自らをその頂点に位置づけたのは人間、生態系でいう“ヒト種”です。

「生態系」というヒト種独特の整理の仕方では、大型でかつ肉食であればあるほどそのピラミッドの上位に位置するようです。でも我々ヒト種はさほど大型動物でもなく又、生態系ランク付けの根拠となる食物連鎖で言えば肉も食うが穀物も草(野菜)も食う雑食系の動物です。ですから例えば田んぼでいえば、米粒を食うカメムシやスズメなどと競合する位置にあります。

ヒト種は食いつ食われつして成り立つ「生態系」の中から“弱肉強食”という概念をつかみ、ヒト種の社会の中にも持ち込んでいます。それは貧富の差の拡大などヒト種の社会が病む原因の一つにもなっています。なぜでしょう?他の生きものは腹を満たせばそれ以上は食いません。それで種のバランスは保たれているのです。その限りにおいては“弱肉強食”に見えたとしても、それは“生命のつむぎ合い”とも言えます。ヒト種は食べもの(他の生命)を際限なく捕り、食い溜め込む性質を持っています。弱肉強食に見える「生態系」が持つもう一つの側面、“生命のつむぎ合い”という概念を学ばなかったからでしょう。

弱肉強食ばかりが強調される「生態系」という生きものの身分制度を廃し、多種多様な生命の営みの中でヒト種の生きようを探る時です。


むやみに求め、欲することなく、

足るを知り、今あるものに感謝する人でありたいと思います。