今日は少し肩の力を抜いて、2本の子供向けアニメ映画作品をレビューしてみる。
まず1本目は「ねずみ物語」。最近のサンリオさんのアニメ映画です。

↑ジョージとジェラルド。
最近のアニメ作品には珍しい位に純正・純粋な良質の子供向け映画でしたね(芸能人の声優初挑戦!みたいなのが、この作品に限っては無かった事も好印象)。
あと…この作品、結構深いのではないかなと思うのですが…どうでしょう?
内容は普通に勇気と仲間との友情をうたったような王道的なものであるけど、所々意味深な描写(例えばジョージとジェラルドの跡継ぎ争いの結末や、光の竜の実際の姿とか…。そもそも主人公達のモチーフが「ねずみ」という事自体、ものすごく深いような気がする)があったりと、なかなか哲学的で侮れない作品ではないかと思う訳なのだけど、これは私の考えすぎかしら^^;。
2本目は、私の世代では懐かしの「エルマーの冒険」。
「ねずみ」の予告で監督の過去作に「エルマー」が紹介されていたのを見て懐かしくなったので、大昔に録画していたビデオを引っ張り出して久し振りに観賞してみました。

↑アニメの画像が無かった…。
この作品が公開された1997年というと「ポケモン」と「たまごっち」が大流行した年で、当時小学校低学年だった私自身もこの2つは勿論のこと、「キューティーハニーF」や「忍ペンまん丸」などのアニメ作品にハマって毎週楽しく見てたりしてましたね^^(たしかエヴァの問題の映画もこの年だったはず…)。
そんな訳なので、この年は私が今まで生きてきた人生の中でも特別印象深い年だったりします(アニメの中だけではあるのだけど)。
さて、そんな時代の中で公開された「エルマー」。
「アニメになってたの?」と聞く人が未だにいることから分かるのだけど…、本当にかなり地味に公開されてました^^;(そういう私も映画館に見に行ってない)。
その後テレビで放送されたのを録画して何度か見ましたが、当時エルマーとボリスの冒険はまだまだこれからだ!って所で終わるのがちょっと不満で、そんなラストなので見る度に何か物足りない気持ちになってしまい、そこが少し嫌だったというのが正直な感想でした。
事実、この後に続編が計画されていたらしく(原作は三部作)、ああそうだったのかと納得したけれど…もう遅いですね(泣)。
さて、そんなこんなの当時のイメージのままで本作を観賞した訳なのですが…びっくりしました。
一言で言うと、とっても良かった!のです。
何処の近所にでもいるような普通の男の子が、ほんの少し勇気を出して竜の子供を助けに行くという冒険物の醍醐味的な所も良かったけど、なによりもその竜くんであるボリスの位置づけがとても良いと思ったのです。
前出の「エヴァ」のような、重苦しくて閉鎖感を感じさせる作品が流行し始めていた当時(その後、アニメはキャラ萌えの時代に行ってしまったけれど)。
まさにこの作品のボリスのような、途中で嵐にあって自信を無くし、飛べるのに飛び出せないでいた人が沢山いたあの頃。
この作品はそんな人達に向けた応援映画であるのと同時に、当時の自己閉鎖したような暗いアニメ作品へのアンチテーゼとして制作されたのではないかと思った訳で…。
うん。考えすぎですね、すみません。
軽くいくと冒頭で書いたのに、こんなに長くなってしまいました^^;。
取り敢えず今回私が一番言いたかったのは、「エルマーの冒険」を早くDVD化してね!おねがい♪という事なのでした。
If you wish... If you wish...