昨日のつづき。
映画「島の女(A Boy on A Dolphin)」の中で、何故に“イルカに乗った少年”をモチーフとして扱っていたのか、という話題。

まずは「ギリシャ、イルカ、神話」で出て来たコラムからご紹介。

イルカ物語

なるほど…アリオンって名前はここからきてたのね(安彦良和先生の漫画とそのアニメ映画から。実はまだ未見)。

イルカって、人の心を本能で理解するくらい賢い動物だってことは前から知っていたけれど、この「アリオン」の神話などではイルカはギリシャ人にとって、とても神聖な動物であるとされているんだね。

アリオンが竪琴を弾き音楽を奏で、それに聴き惚れたイルカたちが絶体絶命の中で身投げをした彼を助けた。
だから“イルカに乗った少年”は幸運の象徴なのだという事は分かった。

だけど…あれ?


“恋の願いを叶えてくれる”ってのは、一体何ぞ^^;。

分からなくなったので、もう一度検索。

すると、こんな記事を見つけた。

ギリシャ神話、その主題と旋律 - 神々の「恋」と「異性関係」の物語

(引用)アムピトリテ
 彼女は海の妖精の一人であったが、ナクソス島で海の妖精たちが輪舞していたところを海の神であったポセイドンが来合わせ、輪舞の輪の中の一人であった彼女を見初めて、うむを言わさずかっさらって自分の妻にしてしまったという。そうした仕打ちに腹を立てたのか、彼女は逃げ出して海の果てまでいって「オケアノス」にかくまってもらったという。ポセイドンは血なまこになって探し回るが見つからないでいたところ、一匹のイルカがついに彼女の居場所を見つけて、やっとポセイドンは彼女を宥めて連れ帰った。こうして彼女は「海の女王」となった。ついでに功名をたてたイルカはその姿が天に飾られ「イルカ座」になったという。

なるほど。イルカは海の暴神であるポセイドンの“恋の願い”を叶えてあげた、という訳なんだね。

…ってあれ、叶えたのは「イルカ」であって「少年」関係ないじゃん!


段々混沌としてきた所で結論(無理やり^^;)。

映画の中では海に沈んでいる“イルカに乗った少年”の黄金像がとても価値のある宝物だという設定になっていて、内容もその像を巡る人間模様を描いた海洋ロマンス(恋愛描写あり)アドベンチャーらしいから…、普通の娯楽映画なんだろうな、たぶん。

そこまで深く考えなくても良いのかもしれない…というのが私の答えです。