春曙抄に 伊勢を重ねて かさたらぬ
枕はやがて 崩れけるかな (恋衣 与謝野晶子)
夏の疲れがでるからか、
お盆に時期は
なぜかとっても眠くなります。
ほんの少しの時間でも
寄りかかって…
夢を見ます。
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晶子の歌にある春曙抄とは
「春はあけぼの…」で知られる
枕草子の注釈書のこと
枕草子で清少納言は
「見苦しきもの」に昼寝をあげ、
特に髭ボーボーの男性の昼寝姿を
これでもか!と、けなしています。。。
それをあえて昼寝枕につかう。
この歌はとても艶めかしいといわれますが
私は加えて、勝気な女性という印象を
この歌から受けます。
一方、昼寝を優美に書くのは紫式部
昼のうたた寝から目覚めた
同僚の美女 宰相の君の姿に
女性ながら見とれてしまったと
日記に綴っています。
おそらくこれは
源氏物語の「常夏」に登場する姫君
雲居雁のうたた寝のお話につながるのでしょう。
でも…
自分がどんな姿で寝ているかなんて
考えただけでも恐ろしい。。。
昼寝は親しい人以外には、
見られたくないもの。
寝ないですむならそうしたいですが
なぜこうも眠いのでしょう。。。
そういえば…
夏を乗り切る野菜として
ゴボウの名を聞いたことがあります。
ゴボウ問屋さんを取材したときでした。
確かにゴボウは他国で
強壮の薬ともなっていますから…
ゴボウを食べたら夏の昼寝はやむかしら?
(↑あくまでも個人の発想です。)
ゴボウと言えば
清少納言や紫式部が
活躍していた平安時代
日本人はすでに
ゴボウを食べていたと言われています。
夏に食べていたかはわからないのですが、
別の調べ物をしていた時に
お正月の宮中雑煮の中に入っていたとの記述がありました。
私たちは、いまもおせち料理でいただきますよね。
しかし関東地方では、今がまさに
ゴボウが盛んに出荷される旬の時期。
ゴボウだけの競りが行われる市場もあるほど。
お正月のイメージが強いけれど
「夏の食べ物」という表現もうなずけるのです。
実は先日
お世話になっているゴボウ問屋さんに
ゴボウの競りに連れて行ってもらいました。
この方は私と初めて会った時に
6時間ゴボウについて語ってくれたツワモノ。
普段は大型トラックを乗りまわしている
見た目もけっこう怖い人で、
さらに、自転車で車にレースをいどみ骨折したという、
無謀としかいいようがない逸話の多い人物です。
とても可愛がってくださるので
私はアニキと呼んで慕っています。
銀座でアニキのトラックに拾ってもらって
築地→大田市場まで搬入していただくこともしばしば。
私にとってアニキの存在は
相当なカルチャーショックだったのですが
最近、全青連などの八百屋さんの集まりに伺いますと
この人たち…
808じゃなくて、
さらに85を加えちゃってない?
と思うこともしばしば。
そんな男気あふれるひとたちに
慣れてきた自分もいたりしますけれど。。。
今回はそんな彼らの上をいく
ゴボウ親分にもお会いし、
さらなるカルチャーショックを受けてきました。
なんとこのゴボウ親分、
若い時に祭りで大暴れして
由緒ある神輿をバラバラに破壊したそうで…
考え方もぶっ飛んでいらっしゃいます。
とはいえゴボウの競りに参加している
他の皆様もそんな方ばかりにお見受けいたします。
いずれにしても
ゴボウにまつわる人たちの熱血具合、
夏バテとは無縁そうです。。。
そんなわけで、次の草子は
ゴボウのセリに潜入したお話。。。
ビックリしすぎて
夢だった様な気もするけれど
うつし世は夢
夜の夢こそまこと
まことを知るため
今夜はおやすみなさいませ。。。
おねがい
今日もお読みいただき、
ありがとうございます
春曙抄から
アニキに飛ぶとは
書いた私も想定外
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野菜ソムリエ 霜村春菜