◆10月11日◆
ホテルに戻って最後の身支度を整える私たち。
時間は11時10分前とかなりギリギリ…。
ここでトラブル発生!!
セーフティボックスを開けて中身を取り出そうとしたら、液晶に何も表示されない!
!?
!?
!?
一瞬だけ表示された液晶、何を押してもうんともすんともいいません。
液晶が表示されないということは、セーフティボックスを開けられない、、、
さおりと半狂乱になってフロントに電話をかけました。
ところがなかなか出ない。
手当たり次第に電話をかけると、ツアーデスクが繋がった!
しかも日本人の女性の方でした。
「すぐに人を向かわせますので少々お待ち下さい」
ひとまず安心しました。
ところが、この後5分以上待っても人がやってきません…。
さおりが廊下に出てお部屋の掃除をしていたスタッフさんを捕まえてきてくれました。
セーフティボックスを指差して、必死に英語で説明をしました。
すると彼女も電話をかけてくれました。
「落ち着いて。もう少し待ってね」
チェックアウトの時間が迫っていて焦っていたので、もう一度さっきのツアーデスクに電話をしました。
するとさっきの日本人の女性が
「まだ来ていませんか?至急向かわせます!」
お礼を言って電話を切って間もなく、ドアをノックする音が聞こえました。
やっと来てくれたようです!
私たち、泣きそうになりながら必死に説明しました。
男性を部屋の中に入れると、何やら細い棒でゴソゴソ…。
そして、無事にセーフティボックスが開きました!
思わず歓声をあげてしまいました。
男性のトランシーバーにさっきの女性から「急いで向かって」という連絡が入り、3人で顔を見合わせて笑いました。
あぁ良かった。
本当に生きた心地がしませんでした。
結局バッテリー切れだったみたいです。
何とか一件落着。。。
<大量の枕・・・、お部屋、散らかってるけど最後に撮ってみました・・・>
お礼を言って、セーフティボックスから大事なものを取り出して袋に詰めました。
そして忘れ物がないかしっかり確認をして、5日間お世話になった部屋をでました。
2人で「ありがとう」って言ってドアを閉めました。
結局11時を少し過ぎてしまいましたが、無事にチェックアウトを済ませました。
でもなぜか1日3ドルくらいのセーフティボックスの料金を請求されなかったのです…。
不思議だったけど、よく考えたらバッテリーが切れたから使用記録も飛んでしまったのかも…。
とんだ災難だったけど、ちょっとだけ得した気分。
初日にかりた携帯電話もベルデスクに返しました。
空港へのお迎えがくるのは11時半、急いでチーズケーキファクトリーに向かいました。
プールサイドを抜けようとすると、初日にメールアドレスを交換しようと言われたおじさまが・・・。
2人で顔を見合わせて、小走りでプールサイドを抜けました。
何度となく歩いたカラカウア通りを歩くのもこれが最後…。
信号を渡って右に少し歩いて到着。
今度こそお店開いてました。
早くもたくさんのお客さん。
チーズケーキ、種類がたくさんありすぎて悩んでしまいます。
2人とも、一番人気と書いてあったストロベリーに決めました。
生クリームをたっぷりかけてくれます。
お値段はだいたい7.5ドル。
結構な値段だけど、すごいボリュームなので納得。
そしてコーチを横目に見ながら、急いでホテルに戻りました。
ロビーでお迎えを待つ間に食べてしまうことにしました。
袋を開けると、見た目にもおいしそうなチーズケーキ!
最後の最後になったけど、食べることができて良かった。
一口いただいて「おいしい~!」って顔を見合わせました。
チーズが濃厚。
そしてストロベリーソースは新鮮で甘酸っぱい。
そして土台はサクサク。
全体的に甘すぎなくて、するすると食べられました。
私たちがチーズケーキを頬張っていると、もうお迎えが・・・。
時間は11時20分。
えー、11時30分て言ったじゃん。
ハワイの人ってのんびりなくせに、お迎えだけは毎回早い。
私たちがチーズケーキを食べているのを見たドライバーさんが、「車の中で食べていいよ」って言ってくれました。
とりあえず車の中に乗りました。
入った時に、他に3組いました。
みんな同じ便で帰るのですね。
車は間もなく発進し、車窓から見えるワイキキの街を食い入るように見つめました。
クヒオ通りを東に向かって、ワイキキバニヤンで止まりました。
コンドミニアムですよね。
ここで家族をお迎え。
そして一瞬だけカラカウア通りに出て、ワイキキの街を後にしました。
カパフル通りだったかな。
空港に向かう道。
途中はワイキキとは違ってのどかな光景が広がっていました。
大きなゴルフ場を左目に見て、あっという間に高速道路に入ります。
本当に最後のオアフ島の景色、しっかりと目に焼き付けました。
心の中は寂しさでいっぱいで、ただただ無口になってしまいました。
車内で流れていたのはアンジェラ・アキさんの歌。
街中に流れるハワイアンミュージックともお別れだと思うと、一層寂しくなりました。
ホノルルの空港って街から近い。
あっという間にホノルル国際空港に到着。
ここに到着した時とは、本当に心の中が大違いだな、、、
空港に着くと、係の女性がいました。
航空券をくれて、搭乗までの流れについて説明してくれました。
私たちも周りもみんなすごい荷物…。
まずは荷物の重さを計ります。
ノースは1つあたりの重さが23キロをオーバーしていると3000円の超過料金を払わなくてはなりません。
オーバーしていないかドキドキ…。
結果は・・・、なんと22キロでした!
本当にギリギリでした。
でもとりあえずホッとします。
次はさおり・・・。
なんと、23キロぴったりでした!!
係のおじさんも、「まぁーよくぴったりに詰めたね!計りながら荷造りしたの!?」と驚いていました。
さおりのスーツケースは私の1.5倍くらいの大きさ。
それなのに1キロしか変わらないって、私はどれだけ詰めたのでしょう、、、
とりあえずホッとしました。
荷物を預ける列に並ぼうとしたら、係の男性が反対側から受け取ってくれました。
なんて親切。
一気に身軽になりました。
次はもう出国審査。
時間はたっぷりあったので、ベンチに腰かけて手荷物整理をしました。
隣にはJTBの係と思われる女性。
「成田に帰るんですか?」
「そうなんです。もう寂しくて寂しくて…」
「楽しかったですか?」
「はいとっても!住みたくなってしまうくらいハワイは素敵です。」
「そう!それは良かった。是非またいらして下さいね」
「はい!必ず来ます。ありがとうございます」
こんな会話を交わしてその場を離れました。
出国審査をすると、外の空気は吸えなくなってしまいます。
「もう一度外に出てハワイの空気を吸おう」とさおり。
外に向かう前に飛行機の模型と、オアフの地図がありました。
さおりは飛行機が好きなお兄さんのために写真を撮っています。
地図を見て二人とも真っ先に探したのは『ノースショア』
ハレイワの目印を見つけて、思わず声が揃いました。
二人ともノースショアで見た景色が頭から離れません。
結局山咲さんに電話は繋がらなくて、直接お礼は言えなかったけれど、日本からメールを書くことにしました。
外に出て、思い切り空気を吸い込んで空を見上げました。
この旅の間に何度も何度も見上げたハワイの空。
そして何度も何度も吹かれた心地よい風。
ハワイの空はなんでこんなに青くて、なんでこんなに風が心地よいのでしょう…。
ハワイの空に向かって二人で「ありがとう」を言って、絶対にまた来るからねって何度も何度も心の中で言って、その場を後にしました。
<最後に外から見たハワイの空>
次は出国審査。
液体は機内に持ち込めないので、全て捨てることになりました。
ベルトまで外しましたが、無事手荷物検査終了。
手荷物検査を終えると、両サイドにお店がたくさん並んでいました。
まだまだ時間はたっぷりすぎるくらいあったので、見ることにしました。
最初はコーチ。
さすがアメリカ、コーチ率が高い。
街中にも何店舗もあったし、空港でまで買えるなんて…。
空港とはいえ品揃えはかなり豊富でした。
レスポもかなり品揃えは豊富。
でもフラガール柄はなし。
この柄しか興味がないのです。
まずゲートの位置を確認しました。
25番ゲート、けっこう近い。
ゲートの隣にもなんとコーチが!
本当にコーチがたくさんありますね。
私たちが買ったバッグと同じ色使いのものがありました。
店員さんはかなり優秀な方で、値段は全て暗記しているし、人気のあるものをどんどん見せてくれました。
私の機内持ち込み用のコーチの袋を見て、「街中の直営店でお買い物されたんですね~」と。
まだドルも余っていたので、ついついキーホルダーくらいなら…なんて考えてしまいましたが、気に入ったものがなかったのでやめました。
免税店、閑散としてる、、、
抽選券をもらったので、記入して入れてみました。
やっぱり以前ほどお得感がなくなってしまったから、お客さんも減ってしまったんですかね。
雑貨類もやっぱり街中よりかだいぶ高かったです。
さおりが免税店でプルメリアやハイビスカスのピアスやヘアアクセサリーを見つけました。
そういえばまだ買っていなかったので、値段も安いし買うことにしました。
4点以上買うと15%オフになります。
プルメリアのピアスやハイビスカスがついたピンやゴムを購入。
さおりも買っていました。
一通り見終わったし、時間もだいぶ経ったのでゲートに向かいました。
人が溢れています、、、
みんなだいぶ早い時間に空港に連れてこられているから、時間をつぶすのに疲れてしまって、ぐったりしています。
当たり前だけど日本人ばかり。
私たちもベンチに座ります。
窓の外には私たちが乗る飛行機が。
そしてハワイの空が広がっていました。
本当にこれが最後かな。
シャッターを押しました。
そして座りながら、さおりと私のカメラで撮った写真を見ました。
最初から順番に。
「ここはこんなだったね」と1つ1つの写真を振り返りながら見ました。
気が付くと二人とも涙ぐんでいました…。
いよいよ搭乗が始まりました。
もう一度空に目を向けて、機内に乗り込みました。
行きもそうだったけど、かなり後ろの方の席。
でも窓際。
機内は行きほど寒くありません。
本当にハワイを離れなくてはならないと思うと、悲しくて悲しくて仕方ありませんでした。
さおりも「離陸して欲しくない。日本から家族を呼んでまだまだハワイで過ごしたいね」と。
いよいよ離陸です。
窓から見える景色を食い入るように見つめました。
オアフの海、ワイキキの街はほんの一瞬だけしか見えませんでした。
そしてあっという間に雲の上に入ってしまいました。
本当に帰ってしまうんだなぁ…。
あの空や海や風ともしばらくお別れですね。
悲しさと寂しさで胸がいっぱいでした。
寝不足だったので、眠ろうと思ったのですが、目を閉じても寂しい気持ちでいっぱいで全く眠くなりません。
しばらくボケーっとして、ゲームを始めました。
オセロゲームです。
さおりは音楽を聴いていました。
程なくして、飲み物と食事が運ばれてきました。
ご飯かパンを選べて、迷わずご飯をチョイス。
久々のお米。
私があまりの速さでパクパク食べるので、さおりが驚いていました。
数時間前までワイキキの街であのゆったりとした素晴らしい時間を過ごしていたのが、まるで嘘のようだねって話しました。
でも、午後便にしてワイキキの街を散歩することができて良かったねって話しました。
食事の後は機内が暗くなります。
相変わらず目を閉じても全く眠くならないので、諦めてずっとゲームをやっていました。
最初はなかなか勝てなかったオセロ。
さおりのアドバイスによりだんだん勝てるようになってきました。
行きに比べると寝ている人も少なかったかな。
さおりはハリーポッターに熱中。
帰りは行きに比べるとあっという間に感じました。
2度目の食事が運ばれてきました。
お蕎麦かサンドイッチ、迷わずお蕎麦を選びました。
周りを見渡したら、ほとんどの人がお蕎麦でした。
不思議と日本らしい味わいが恋しくなるものですね。
相変わらず窓の外は何も見えない。
ただ見えるのは雲と光だけ。
着陸までに1時間を切った頃、やっと眠くなってきました。
いつもそうなんですよね、、、
着陸するっていう安心感に包まれると眠くなる。
窓の外には成田の街。
「戻ってきたなー」って思いました。
空の色や町並みがあまりに違いすぎて「ここはどこだっけ」って真剣に思ってしまいました・・・。
帰りの操縦士さんも確かな技術を持った方で、難なく着陸しました。
あんまり揺れませんでした。
そして、「本当に帰ってきたんだ」って実感しました。
後ろの方の席だったので、だいぶ待たされて外に出ました。
自分の体なのにとてつもなく重く感じました。
そして、外に出てもやっぱり空の色や風が全く違いました。
もうあの風とは完全に別れてしまったのですね・・・。
預けた荷物はわりとすぐに出てきました。
ただ、あまりの重さによろよろしてしまいました・・・。
見かねた係の方が手伝って下さいました。
おかげで、全ての荷物がすぐに手元に揃いました。
そして、入国ゲートをくぐりました。
さおりのお母様がいらしていました。
荷物が多いことを見越して車で迎えに来たそうです。
本当はお兄さんもいらしていたようですが、さおりが「恥ずかしいから会わないで!!」っていうので、声をかけるのをしぶしぶやめました・・・。
さおりのお母様が「荷物見てるから」と言ってくださったので、行きにレンタルした携帯電話を返しました。
そして、行きに往復で買ったバスのチケットと乗車券を交換しました。
約15分後のバスです。
さおりが乗り場まで見送ってくれました。
さおりのお母様に何度も何度もお礼を言いました。
そして、乗り場まで来てくれたさおりにも何度も何度もお礼を言いました。
「本当に楽しかったね!最高の旅だったね!」
6日間一緒にいたさおりと別れるのが名残惜しかったです。
何度も何度もお礼を言い合って、今回の旅の成果を語り合うことを約束して別れました。
そしてバスに乗り込みました。
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旅行紀本編はここで終了です。
この後の私の生活は、10月12日の日記に続きます。
書くのがとてもスローペースな上に、かなり長くなってしまいました。。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。