朝、目を覚まして




全部夢なんじゃないかって思う




話せなくなる前は




『調子はどーですか?』




と、私の体の心配をする電話がかかってきていた




私の体の心配どころじゃないのにね




ふと枕もとの携帯を手に取る




弟の携帯電話





ここにある・・・




夢じゃなかった






弟を探して彷徨う




旦那が気づいて頭を撫でてくれる






『ジュンがいない。話したいよ。』





泣きじゃくってしまう







そして




少しずつ




受け入れていく










出棺のときに





尾崎豊の『勿忘草』を流すことにした





尾崎が好きだったから