アミノ酸ってなんですか? 何にいいんですか? ・・・ アミノ酸基礎編 ① | やっぱり 美肌 がイチバン! 

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これまで、肌のもと《アミノ酸》と 肌のはたらきを助ける《ハーブ》を活かした さまざまな化粧品を世に出してまいりました。 そこで得られた知見や、美肌へのヒントなどをつづっていきます。

   

   アミノ酸。


   この名前を耳にされることも多いかと思います。

   でも、その正体を正確に知っている人はそれほど多くはありません。


   美容成分
   栄養素
   コラーゲンのこと?
   調味料・・・じゃなかったけ?
   たんぱく質
   スポーツドリンクでしょ?
   ダイエットに関係してたような・・・?


   これらは、そのどれもが若干の誤解を含みながらも、
   ある面の真実に近いものでもあります。

   
   つまり、アミノ酸は “ありふれている”くせに “スーパーな素材”、でもあるのです。

   ぜひ、理解を進めて自分の美肌づくりの味方につけたいですね。





アミノ酸はたんぱく質をつくる構成成分です
  
   

   アミノ酸は基本20種類です。

   いろいろな派生形はありますが、基本的にはたった20種類です。
   これだけで、さまざまなたんぱく質をつくっています。

   まさに、生命を形づくり生命活動をになっているのです。


   ブロックの 「レゴ」 を想像してみてください。

   さまざまな色や形のブロックがあるように見えて、
   どのブロックのピースも、
   レゴらしい形の 「パターン」は共通していて、シンプルですよね?

   突起の面と突起がさしこまれる面はどのピースも持っている、というように。 


   アミノ酸もこれに良く似ています。

  

   名前の由来になった、
   「アミノ基」「カルボキシル基(酸基、とも言います)」
   を必ず持っています。


   あるアミノ酸(X)のアミノ基が、別のアミノ酸(Y)のカルボキシル基と結合し、
   そのアミノ酸(Y)のアミノ基は、また別のアミノ酸(Z)のカルボキシル基と結合し・・・

   と、鎖のようにどんどんつながりを作っていって、これが、たんぱく質になるのです。


   シンプルな構成単位(ピース)を使って、さまざまなつなぎ方をすることで、
   多彩なたんぱく質ができます。  
   
   
    筋肉も、あるいは、酵素ホルモンだって作られます。


   本当にレゴでいろいろなものを作るのに似ています。


   ですから、

   アミノ酸がうまく

   体内に取り込まれない生合成されない不足している乱れている・・・

   こんな現象があると、大変な身体の不具合につながります。


   まさに、「生命は、アミノ酸の存在様式である」と言っても過言ではないのです。

   「アミノ酸は(美)肌のもと」という表現もこんなところからきています。


   ちなみに、DNAは、どんなたんぱく質を作るか、を指定する “指令書”です。   





食べ物から摂るしかないアミノ酸もあります



   それが「必須アミノ酸」です。

   全20種のうち、9種類あります。



   1、ロイシン

   2、イソロイシン

   3、バリン

   4、リジン

   5、メチオニン

   6、トレオニン

   7、トリプトファン

   8、フェニルアラニン

   9、ヒスチジン



   です。



    これら9種のアミノ酸は、体内で生合成できないので、
   食べ物から摂るしかありません




   1~3 の3種のアミノ酸は「分岐鎖(ぶんきさ)アミノ酸」といって、
   その名の通り、分子構造が “枝分かれ”したような形をしています。

   筋肉、肝臓などで代謝されるアミノ酸で、

   スポーツドリンクなどの成分に使われていますから、
   今度、製品の成分表示を見てみてください。

   「アミノバイタル」「アクエリアス」「オロナミンC」などに入っています。



   4、のリジンは、栄養強化で使われることが多いアミノ酸です。
   
   大豆以外の穀物は、総じてこのリジン量が大幅に不足しており、
   たとえば鶏や豚や牛などが食べる穀物飼料は、
   さまざまなアミノ酸を含んでいるものの、
   一番少ないリジンの量までしか、
   たんぱく質用途としてアミノ酸が吸収されません。

  
   それでは、肉質を成長させるためには不十分であるため、
   リジンを足したりしています。



   5、のメチオニンは、その分子中にイオウを含みます。

   これが、体内ではシステインというに多いアミノ酸を生合成するのに使われます。
   髪を燃やすと、独特のにおいがしますが、
   あれはイオウの燃える特徴的なにおいが立っています。



   そのほか、9、のヒスチジンは、
   かつては、乳幼児においてのみ必須アミノ酸とみなされていましたが、
   さまざまな検証の結果、
   1985年に、成人においても必須アミノ酸に加えられました。


   アミノ酸の科学も進歩しているわけです。





お肌のアミノ酸



   あなたの、お肌(「角層」)の中には、天然保湿因子(NMF)という、
   自前のすぐれた“保湿剤 ”があります。

   このNMFの半分以上はアミノ酸で構成されており、
   もっとも多い成分は 「セリン」というアミノ酸です。

   そのほか、「PCA(ピロリドンカルボン酸)」という、
   特徴的なアミノ酸(が少し変化したもの)も多く含まれます。

   これらは、当然のことながら、大変保湿力のすぐれたナチュラルな成分でもあります。



   また、コラーゲンは、お肌にハリをもたらしてくれてますが、
   このコラーゲンは、アミノ酸がつながったもの(= たんぱく質)。

   もっとも多く含まれているのは「グリシン」というアミノ酸です。


   ほかに多く含まれるアミノ酸は、
   「プロリン」、(それが少し変化した)「ヒドロキシプロリン」、「アラニン」などです。




   こうしたアミノ酸たちに、美肌づくりのヒントがありそうです。

   うまく活用していけば、大きな武器になる “美容成分”ですね。