何度か内診をし
いよいよ分娩となりました。

これまでの台が分娩台へと変形し
足を乗せるように言われました。

しかしもはや自分で足を動かせないので
看護師さんに乗せてもらいました。

先生がやってきて
その他看護師さんが数名やってきました。

これまでのリラックスモードから一転、
ものものしい雰囲気になり
一気に緊張しました。

モニターをみて陣痛がきたタイミングで
いきむように指導されました。

吸って、吐いて、吸って、吐いて、
吸って、息を止めて、
お腹に全力で力を入れていきむ

これの繰り返しです。

「うまいうまい、その調子」
と言われつつ、
お腹でなく顔に力が入ってしまい、
「顔面じゃなくてお腹に力を入れる!」
と注意されました。
隣にいた看護師さんもお腹を押してくれましたが
先生からは「自分でがんばる」
と言われました。

何度かいきんだあと
「はい最後思い切り」
と言われ
これでもかといきむと
にゅるっと出てくる感覚がありました。

大きな産声が響きました。

血だらけの我が子に触れる。

まわりがふわっと祝福モードになる。

元気な泣き声ねーと言われる。

何を言えばいいのか分からず
「よかったです」
しか言えなかったです。

もっと号泣したりするのかなと
思ってましたが
お腹から出てきたのが我が子で
私は母親で、、
というのがうまく結びつかず
全然実感がわきませんでした。

我が子の泣き顔は
出川哲朗にそっくりやな…
と失礼な感想しかわきませんでした。

でも
無事産まれたことの安堵と達成感に満たされ
麻酔の効果もあり
高揚感に包まれました。