こんばんわ~![]()
すこし、梅雨のにおい
いかがお過ごしですか
娘ちゃんの本棚に
有島武郎の 『一房の葡萄』 をみつけました
どんな話でしたっけ![]()
主人公は、横浜の山の手の男の子
先生がすべて西洋人という英語学校に通っています
ジムという子が使う、絵の具の色が
どうしようもなく気に入ってしまい
だれもいない教室で、ポケットに入れてしまいます
’海のような藍色’と’洋紅色’の二色の絵の具
家の人にお願いすれば、買ってもらえるのに
それを、彼の級でいちばんおおきな
そしてよくできる生徒に見つかって
先生につきだされます
わかくやさしい女の先生に、だきついて
ぬすんだ理由も、ごめんなさいも言わず
ただ、泣きじゃくる主人公
先生は、部屋の窓から葡萄の房を一つとり
主人公のひざにのせ、みんなのいる教室にいきます
つぎの日には、なぜかジムが主人公に明るく接し
先生のうながしで、握手
先生は、また窓から葡萄を一房とりました
そして、二つにわけ、ふたりの手にのせる
というお話でした
みじかいお話で、妻を亡くした有島が
三人の子たちにむけて書いた童話といわれています
ところで、有島は、’一房の葡萄’を書いた二年後
軽井沢の別荘で、婦人公論の記者で
人妻だった女性と心中しました
七月七日に発見されたとき
梅雨をすぎた遺体は、腐乱がひどく
遺書がなければ、だれかわからなかったということです
首をつった柱は、うじが真っ白になるほどだったとか
よみかえして、その頃には
わからなかったことを思いました
主人公の男の子が盗んだ2つの絵の具は
心中した愛人のことではないかしら![]()
先生にいいつけた、いちばんおおきな
よくできる生徒は、世間
許してくれた、わかくてやさしい女の先生は
子3人を残し、病気で亡くなった妻
’海のような藍色’ と ’洋紅色’は
まぜると ’ぶどう色’になること
数年前に
有島が亡くなった軽井沢の別荘
'浄月庵’を訪れたことがあります
一階のカフェ ’一房の葡萄’で
お茶をしながら
松と杉のちがいもあやしい小学生だった娘ちゃんに
うけうりの白樺派をかたり
有島のことを、すごい文豪(←腹痛がいたい的
)
だと教えました
娘ちゃんの本棚には
題名と作家をとりあえず覚えよう的な
シブメの課題図書が
お行儀よく並んでいます
よい感じだけれど
あのときのカフェ '一房の葡萄’みたい
そろそろ、いろんな話をしてみようかしら
'一房の葡萄’が腐乱していく話は
きっと、彼女にとって、とても刺激的なはず
道徳的な童話のもうひとつの顔
いえいえ、やっぱりやめておこ
くる時は、こんな感じでくるのでしょうから
*前ブログではカラス、今回は、じっとりした感じですけど
なにげに、心さわやかな日をおくっていま~す![]()
やっぱ、バランスだぜぇ~~(笑)

