ノーベル文学賞の賞状 『千羽鶴』のイメージ
茨城県近代美術館で
文豪が愛した美の世界ー川端康成コレクション展
を観てきました![]()
高校生の頃、作品は一通り読んだのですけど
ノーベル文学賞を受けた作家の作品だと思って読んでも
それほどの感動もなく、’どうして?’と
心が沈んだことがありました![]()
他の作家や、海外の文豪
芥川賞に落選し川端に抗議や、懇請の手紙を送った
太宰治のほうの側だったと思います
すこし大人になった頃、『山の音』を再読して
感動のポイントを探そうとして、ますます心が沈み。。
同じノーベル賞受賞者の大江健三郎さんは
高校生の頃から好きなのに
今日、彼が愛してやまない美術品を観たら
また、読み返したくなりました
3度目の正直
今度は、好きになりそうです ![]()
ピカソ、ロダン、ルノアールというコレクションの中で
とても私の気を惹いたのは、’縄文土偶 女子頭部胸部’
「この土偶を見ていると、(中略)現代の前衛彫刻を思はせるような
ところもあるが、どの角度からみても、わざとらしさや破綻はない。
みごとである。」
’わざとらしさや破綻がない’
「この埴輪の首をみていて、私は日本の女の魂を呼吸する」
「目は切り抜かれていて、奥に深い暗(やみ)があるから
可愛さは甘さにとどまらない」
『紅彩』 牧進
絵画の中で、一番気になった作品です
感情を押さえた澄みきったコレクションの中で、もっとも情念的
「美しいのは今日今時の日本の私である」
牧進36歳、川端73歳 若い作家に自分をみて
絵画の中に「国宝」が2点あります
「国宝」として指定されている絵画は、わずか158点
そのうちの2点
「国宝」の指定をされる前、借金をして手元に寄せた
経緯があるそうです
彼の審美眼のすごさを物語るエピソード
熊谷守一 『蟻』
川端康成は、お気に入りの作品を何時間もじっと見ていたそうです
熊谷守一も蟻の様子を一日中見ていたというエピソードを
思い出しました
今回の展覧会の目玉だそうです![]()
太宰治が、『晩年』を芥川賞にしてほしいという懇請の手紙
「困難の一年でございました。
死なずに 生きとおして
来たことだけでも
ほめて 下さい」
長い手紙でした
縄文土偶を ’わざとらしさや破綻がない’と
その美しさを語る川端康成に
太宰治のこの手紙は
どんな風に映ったのかしら
孤児として生きた川端と
お坊ちゃんだった太宰
川端が、太宰を評価して尽力した
ということは知りませんでした
いろいろな思いが沸きあがってきた展覧会
もう一度、行ってみよう~![]()
「国宝」はじめ、たくさんの心を揺さぶる作品に
出会えま~す
文豪のギャラリートーク、文豪の息づかいが
すぐそこから、聞こえました ![]()
茨城県近代美術館






