西麻布にある、安藤忠雄さん建築の
スタジオで仕事をしていた時
東京生まれで、東京育ちの同僚を囲み
熊本出身の先輩が
「幼稚園はカルデラ幼稚園、カルデラ小学校
カルデラ中、カルデラ高校の一貫校だったんだ」
と言いました
「知ってます、有名ですよね~」
「私は、小学校入学の時
一番うれしかったプレゼントは
いのしし!」
「入学に合わせて、調教してもらって
それに乗って学校に行くんです」
「いのししが、間に合わない子もいたりして
ちょっと、かわいそうでした」
と、私
東京でも、とりわけ都会派な彼は
「へぇ~、すごいね!ほんと!?」
と、真顔で言いました
ご自分の趣味とセンスに
ぜったいの自信を持つ上司は
「週末に山に行って、これを集めてきた」
と、長っぴょろいツタを
さも愛おしそうに
イギリス製の高級服地の隣に
置きました
フランス大使館が近くにあったりした場所がら
見渡せば、一流料理店ばかりが
ひしめいていました
私をふくめ、まったくグルメでもなかった人たちが
毎日のランチで、残業の夕食で
必然的に鍛えられ
生活レベルと舌の関係のバランスを
どんどん崩していきました
そして、毎日の名店化が進むと
「ガード下のOOのOO知ってる?
いやぁ、あれは旨かった~」
的なことを言う人のほうが
本質を理解した’グルメつわもの’として
一目置かれるという
パラダイムシフトが日々起こったのでした
昨日、時間のすきまを使って
本屋さんに寄りました
ぱっ、と選ぼう~と、手にしたのが
『シュメル神話の世界』
鳥の足を持つ女神が
獅子とふくろうを隣に従えさせている
古代粘土像の写真を、ちらっと見て
これにしよ~と、レジへ
レジ近くには
’今は、これよ本’(←??)が
ずらり
なにか読んでみようっと、映画にもなった
『食堂かたつむり』
を買い、昨晩読んでみました
偶然選んだ2冊ですけど
おもしろいほど、同じ匂いがしました
食べることは、生きることで
生きることは、食べること
口にするものは、その人と深くつながり
その人自身をつくっていく
エルメスという名前の豚は、
ランドレースという意味の「L」と
女という意味の「メス」を合体させて’エルメス’
いつもベンツのネオコン社長は
お酒を飲む時は、白い馬に乗ってやってくる
料理は、作る前に深呼吸して
いい気持ちで作る
料理に、ぜんぶ出てしまうから
匂いの記憶が、よみがえります
