ある街に、一匹の子犬と呼ばれる小学生の少年がいました。

彼は友達がおらずいつもひとりぽつんと黙り込んでいて

あまりにも静かなので、きずけば学校の呼

び名は「子犬」となっていました。

そんな彼に数人のクラスメイトが迷

惑そうに、こう言いました。

『あんなに黙ってると、心無っていうこの町の化け物が来ちゃうんじゃないかな』

勿論悪ふざけで言ったつもりでした。「心無」という化け物はその名の通り

心を持たない化け物で心無に名前を言われるとその人も心無となります。

感染症みたいなものです。彼はクラスメイトのあの言葉でどうしたのかそのひとたちの

名前を全員言いました。次の日ほかのクラスメイトによると彼とあのクラスメイトたちの

姿が見えなかったそうです。その後もずっと…

そう、彼はもうとっくに心無に感染していたのです。

人を傷つけるようなことをしないほうがいいですよ。そうでなければ

ほら、心無がやってくるかもしれません。